手の込んだラゲッジカスタムを施した千葉県のくるまや工房製作のノート。リアスペースに対してスマートに仕上げたコクピットまわりはハイエンドユニットを使った超高音質志向のセッティングが施された。サウンドチューニングやシステムデザインについて紹介していこう。
ロックフォードの3ウェイスピーカー
J5を中心にしたサウンド作り
ロックフォードとの出会いでスタートしたオーナーのカーオーディオ。衝撃を受けたキレのあるサウンドやパワー感を追求していく中でたどり着いたのがロックフォードのハイエンド・スリーウェイスピーカー「J5653-S」だった。ジャパンプロデュースのこの3ウェイを使いこなしてリアルサウンドを狙ったのがこのクルマだ。
オーナーがもっとも高くJ5を評価している点は情報量の多さだ。3ウェイによる各帯域のバランスの良さなども備えたユニットで究極の高音質を狙ったという。さらに音の柔らかさを兼ね備えている点もオーナーがJ5をセレクトしたもう一つの理由だ。中高域の厚さを感じ、リアルで厚みのあるボーカルを感じられるスピーカーとしてお気に入りのスピーカーとなった。
ピンクのステッチを要所に配した
統一感のあるインストールが見どころ
コクピットまわりのインストールは大人のムードを兼ね備えた落ち着きのあるデザインとしている。ドアにインストールされるミッドバスはアウターバッフル化される。純正のスピーカーグリルを使ったプロテクトはシンプルだが質感の高いイメージ。ドアパネル下部にはMDFとアクリルを使ったデザインを施しスピーカーをショーアップする事も忘れていない。
さらにレザー、人工スエード、キルティング、アクリルといった複数の素材を組み合わせることでデザインに厚みと豊かさを持たせるのも狙い。ラゲッジでも効果的に使われていたピンクのステッチを用いたこともアクセントとして効いている。
Aピラーにはトゥイーター&ミッドレンジをインストール。ここでもアクリルリングを使ったイルミ処理を加えショーアップ。しかも人工スエードで張ったパネル面にはピンクのステッチを加え、上質感もしっかりと演出しているのも見どころとなった。
Aピラーはフロントガラスから見える場所だけに、カスタムしている雰囲気をさりげなく車外にアピールするにも絶好。派手になりすぎることなく、オリジナル感を出す程よいインストールとしているところもオーナーのお気に入りポイントだ。
1DINヘッドと3Sixtyを
組み合わせてマルチシステムを構築
システム的にはヘッドユニットにカロッツェリアの「DEH-7100」(オーナー自らが部分的に改造を加えている)をチョイス。楽曲を大量にため込んだHDDを接続しFLACの再生も可能にしている。またデジタル/アナログ出力をロックフォードの3Sixty.3に入力するというシステムデザインを構築。今後はハイレゾ対応にも興味があるという現在進行形のシステムだ。
大人のイメージで純正風にまとめたドアや、アピールするAピラーなどが見どころとなったコクピットまわり。ハイエンドな3ウェイスピーカーのポテンシャルを引き出し、高音質を極めるインストールが施されている。ただ単に見せるオーディオだけではなく、原音に忠実なリアルなサウンドを追求したオーナーがたどり着いた、最上級のシステムとインストールが見られるクルマとなった。