全身に鮮烈なラッピングを施したゴルフ5にクラリオン・FDSをインストールしたこのクルマは、東京都のモービルサウンドテクノロジーが手がけたショップデモカーだ。オーディオはもちろん外装や足まわりなど、さまざまなカスタム要素を詰め込んだ仕様が圧巻。
◆カラーシフトのラッピングで外装を個性的にドレスアップ
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《カラーシフトの効果を発揮するサイケデリックと呼ばれるラッピングで全身を処理したゴルフ。》
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《ボディ凹凸に合わせてカラーリングが変化するのもこのラッピングの特徴。光の当たり方でまったく違う表情を見せる。》
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《外装カスタムにさまざまなアイデアと素材チョイスを用意している同ショップ。オーディオを含めて丸ごと任せられるショップだ。》
オーディオのみならず、外装や内装のカスタム、さらには足まわりやボディラッピングまでの幅広いカスタムメイクをこなす東京都のモービルサウンドテクノロジー。同社のデモカーにはそんな思いを体現したフル・カスタムが施された。「エアサスとカーオーディオの融合。かっこよくて魅せられて、音も良い3拍子揃ったスペシャルマシン」を製作のテーマとしたこのデモカー。これだけの手数を加えたカスタムの場合、一般的には複数のショップで個別にカスタムを施すケースが多い。しかしモービルサウンドテクノロジーはすべての要素を自ら手がけることでデザイン面はもちろん、インストールスペースの割り振りも含めたトータルコーディネートができるのが強み。一人のセンスで一台のカスタムカーをまとめ上げることで、統一感をアップさせる事ができることを証明するデモカーでもある。
外装カスタムで強烈なインパクトを与えているのはラッピングだ。サイケデリックと呼ばれる3Mのフィルムを使ったラッピングは見る角度によってさまざまな表情を見せるカラーシフトと呼ばれる効果が特徴。メタリック調のラッピングはボディラインを強調するように色を変化させ、凹凸のあるフェンダーラインなどにではその効果も顕著に表れる。野外のカーショーなどの強い光を受ける環境では威力を発揮する最新のラッピング処理となった。
◆ラゲッジはエアサスとオーディオの融合がテーマ
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《ラゲッジ全体を使ってエアサスのユニット群をインストール。魅せるデザインで内装のカスタムレベルも高い。》
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《イルミに浮かび上がるパイピングやエアサスタンクなども効果的なカスタムアイテムとして見どころとなっている。》
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《エアサスはBluetoothを使ってワイヤレス操作可能。操作性にもこだわったカスタム処理で一歩先行く仕様を完成させた。》
外装へのカラーシフトのラッピング処理に加えて、このクルマのもう一つの重要なカスタム要素がエアサスの投入だ。激低のフォルムを作り出すためにも足まわりへのエアサス投入は定番。しかもこのクルマはエアサス関連パーツとオーディオパーツをデザイン的に融合させることを大きなテーマにしているのだ。ラゲッジにはエアサスのポンプやタンクなどを左右シンメトリーにレイアウト。パイピング処理の美しさもこのインストールの見どころだ。ラゲッジ前方にタンクを設置し、両サイドにポンプをレイアウト、その間をデザインされたパイピングでつなげるという構造は機能美さえ感じさせる作り。また中央部のパンチングメッシュを用いたパネルの底にはクラリオンFDSのサブウーファーをセット。ユニット点数も少なくコンパクトなFDSは多くのユニットを必要とするエアサスとの共存でも有利、インストールの自由度も高いのが魅力となった。さらにFDSが省電力設計である点でもエアサスとの組み合わせでは有利に働いたのだという。
◆メッシュパネルの奥底に見えるサブウーファーのシルエット
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《中央部のパンチングメッシュの奥に見える2つの丸形のシルエットがFDSのサブウーファーだ。ポーテッドのエンクロで組まれる。》
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《NCフライスで切削したアルミ素材や、MDFに溝を掘った円弧パネルなどを組み合わせたフロア加工。デザイン性も豊かだ。》
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《パイピングのレイアウトや見せ方もこのクルマの見どころの一つ。ラゲッジを立体的に魅せる最大の要因だ。》
ラゲッジの中央に設置されているパンチングメッシュのパネル。ここからフロアをのぞき込むとFDSのサブウーファー×2発のシルエットが見える。しかもエアサスのシステムとの融合を考えて、前後×2発のレイアウトを採用。サウンド面ではポーテッドのボックスを用いてチューニングが施される。しかも2発のサブウーファーを設置しているそれぞれのエンクロージャーには、あえて異なるチューニング周波数を設定しているという。これは音圧ではなく、よりローエンドを稼ぐためのポート利用のワザなのだ。またエアサスユニットを設置したパネル面のデザインも注目。パイピングを設置するアルミパネルはNCフライスで切削した精度の高いパーツをセット。パンチカーペットとレザーを加えた素材のコンビネーション使いで変化を付けている。さらにサブウーファーが覗くパンチングメッシュのパネル両脇には円弧を描くデザイン処理を施している。ラゲッジには幾重にも折り重なった円弧のデザインが用いられ、デザインテーマになっているのがわかる。
エアサスのハードラインパイピングを見せつつその下に2発のサブウーファーが隠れているデザインを施したラゲッジ。すべてのユニットを見せつける方向性のデザインではなく、メリハリを聞かせたデザインでエアサスとオーディオを見事に融合させた。