釣り仕様のヴォクシーにヘビーなオーディオシステムを組み込んだ丸山さん。見どころなのはラゲッジの上下分割タイプのインストールスタイル。広島県のWarpsがアイデアを駆使して実用性とデザイン、サウンドを見事に調和させるインストールを完成させた。
◆海釣り用の多くの道具を積み込むためラゲッジはフラットに確保する必要があった
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《遠方に釣行に出かけることも多いという丸山さん。愛車のヴォクシーはそんな時の頼れる相棒になっているという。》
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《ラゲッジには天井側からの吊り下げインストールとフロアのフラットインストールを実施。実用性とオーディオを両立させた。》
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《リアゲートを開けた際の目立ち度もオーナーお気に入りのポイント。レッドのパネルホワイトのスピーカーが鮮烈に浮かび上がる。》
大好きな釣りに出かける足として大活躍中の丸山さんの愛車ヴォクシー。ヒラマサ狙いで沖磯に出かけることも多いとか。そんな時にはサードシートを跳ね上げてラゲッジをフラットにアレンジして、ロッドやルアー、大型クーラーなどを満載して出撃する。そんなバリバリのレジャービークルに本格的なオーディオをインストールしてしまったのがこのクルマの見どころだ。リアゲートを開けるとオーバーヘッドとフロアとの上下に分かれてオーディオがインストールされているのが特徴。広く荷室を確保する必要があるためフロア側には大きな構造物はNG。しかしオーディオの迫力を引き出したいという相反した思いがオーナーにはあった。そこで実践したのがこの上下二分割のインストールスタイルだった。
ロックフォード・マリーンのユニット群を使って天井から吊り下げる形で外向きスピーカーを設置、さらにフロア側にはサウウーファーとパワーアンプを埋め込み設置。カバーを被せればフラットな荷室として使えるこのスタイルは、魅せるオーディオを組みつつ、同時に釣り用の荷物を大量に積み込みたいというオーナーにはぴったりのカスタムとなった。
必要に迫られてプランしたラゲッジ上下に分かれた独自スタイルのカスタムインストールだったが、結果的に他には無い個性的なスタイルが完成することとなった。ラゲッジを開けたときの迫力はとにかく絶品。オーナーお気に入りのラゲッジカスタムはこうしてでき上がったのだった。
◆天井から吊り下げ設置される外向きスピーカーのバッフルが独特
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《天井から吊り下げられているコアキシャルスピーカー×4発。マリーンの20cm×2、16.5cm×2をビルトインしている。》
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《両サイドにはやや小径のマリーンM262(16.5cm)をインストール。中央の20cmユニットとの組み合わせで変化を付けた。》
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《しっかりしたボックス形状のオーディオボードを設置して、ここに4発のコアキシャルスピーカーをインストールする手の込んだ作り。》
アイデア満載のラゲッジカスタムの中でも、オーバーヘッドから吊り下げられているマリーンのスピーカー群がデザイン上の最大の見どころだ。オーナー自身も「トランク天井からの吊り下げ式のスピーカー部分が気に入ってます」というだけに、思い入れも強い。巨大なボックスを天井側に吊り下げ型式で設置したこのインストール。そのボックス内にロックフォード・マリーンのコアキシャルスピーカー×4発をズラリと並べたスタイルが圧巻だ。
中央の2発はマリーンM282の20cmコアキシャルモデル、両サイドの2発はマリーンM262の16.5cmコアキシャルモデルをチョイス。中央部のボリュームに対して、両サイドをわずかに立ち上げてスピーカーバッフルの形状に変化を付けているのもデザイン上のポイント。単に同じユニットをズラリと並べるのではなく、口径違いのスピーカーをコンビネーションさせるというアイデアにも独特のこだわりが見られる。
またオーナーお気に入りのもう一つのポイントはリアゲートを開けたときにぱっと目に入ってくるスピーカーの存在感だ。吊り下げ設置されているので高い位置にスピーカーがインストールされるためアイキャッチとしての効果は絶大。さらにマリーンのスピーカーに採用されているホワイトのカラーリングや独特なプロテクションなども目立ち度をアップさせている要因。加えてバッフル面には鮮烈なレッドを用いることで強烈なコントラストを付けてスピーカーをアピールしているところもデザイン上のポイントだ。
◆フロアのウーファー&アンプをカバーすればフラットフロアが現れる
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《フロアにはサブウーファーとパワーアンプをビルトインする。ラゲッジは天井からの吊り下げとの2分割でオーディオスペースを確保。》
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《パワーアンプにはロックフォードのT600-4をチョイス。リアスピーカーやサブウーファーを十分なパワーで駆動する。》
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《サブウーファーにもロックフォード・マリーンのPM212S4をチョイス。天井のスピーカー群とのサウンド&デザインの統一感も決まる。》
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《ラゲッジフロアは保護パネルを被せればこの通りフラットになる。荷物の積み込みももちろん可能で実用性も万全だ。》
天井からの吊り下げインストールに加えて、フロアにフラット・インストールされているのがロックフォード・マリーンのサブウーファーと同じくロックフォードのパワーアンプだ。こちらもレッドを効果的に使ったデザインとマリーンのホワイトボディのコントラストが美しい。またサブウーファー周辺やパワーアンプ周辺を異形で構成した大胆なデザインもオーナーのお気に入りポイント。周囲をグレーで引き締めるなどバランスの取れた処理も光る。サブウーファーにはマリーンの12インチサブウーファーであるPM212S4をチョイス。天井から吊り下げたスピーカー群と合わせてマリーンのサウンドで統一するにもぴったりのスピーカーチョイスとなった。またラゲッジ右サイドにはロックフォードのパワーアンプ・T600-4をインストール。迫力満点のパワーサウンドを響かせるにも十分な駆動力を備えた高品質なパワーアンプだ。
そんなフロアへのオーディオインストールだが、カバーすることで純正と同じフラットなラゲッジが作れるのも特徴。サードシートを跳ね上げ収納すれば広大なラゲッジが作り出せ、大量の荷物を積み込んでレジャーに出かけることも可能。天井側のスピーカーは荷物の積載には、じゃまにならないので実用性も抜群だ。
レジャー用の積載性にもオーディオインストールにも妥協すること無く自分流でカスタムを実施したオーナー、必要から生まれた個性的なラゲッジインストールが素晴らしいできとなった。次回はラゲッジ同様思い入れたっぷりなフロントまわりを紹介しよう。