ベテランオーナーである日高さんが通勤車として手に入れたイストにオーディオインストールを施していったのがこのクルマ。前編の今回はラゲッジに施されたおしゃれ感満点のインストールを紹介。製作したのは愛知県のLEROY(ルロワ)だ。
クルマの使い勝手をスポイルしない
シンプルでデザイン性の高いラゲッジ
通勤車として買ったイストには使い勝手をスポイルしないライトなオーディオのインストールを施した。
通勤車として買ったイストには使い勝手をスポイルしないライトなオーディオのインストールを施した。
ラゲッジにはサブウーファーとパワーアンプを魅せるインストールを実施。フラットに組んで実用性も確保する。
ラゲッジにはサブウーファーとパワーアンプを魅せるインストールを実施。フラットに組んで実用性も確保する。
パワーアンプのシルバー、サブウーファーのイエローといったカラーリングを生かしたデザイン処理でラゲッジを彩る。
パワーアンプのシルバー、サブウーファーのイエローといったカラーリングを生かしたデザイン処理でラゲッジを彩る。
カーオーディオはかなりのベテランである日高さんが通勤車として買ったのがこのイスト。最初はオーディオありきではなく、あくまでも普段の足として使うことを目指した。またカスタムでもお気に入りのホイールを組むことを第一に考えたという。以前作っていたようなバリバリのオーディオカーにする意図はなかったとか。
しかし、さすがにオーディオも気になり始めて気が付いてみるとフロント3ウェイ+サブウーファーのシステムが完成していた。インストールはデザイン性は求めつつも、あくまでもクルマの使い勝手をスポイルしない方向でオーダー。その象徴的なインストールが今回ご紹介するラゲッジだ。
ラゲッジフロアにフラットで組まれたサブウーファーとパワーアンプ。カバーをセットすると完全にフラットな状態になり、積載性もスポイルしない。しかしカバーを開けると細部にまでこだわったデザインが施され、ベテランオーナーもうならせる仕上がりとなった。フロア中央部に異形のパネルをビルトイン、一段落とし込んだホワイトのバッフル面とグレーのベゼル部を備えた積層構造としている点も上質。フラットなインストールながら、奥行きを感じさせるデザインとしているのも見どころだ。
ユニットのデザインを取り入れ
ラゲッジのデザインを上質に演出
ユニットの数ではなく、レイアウトやカラーリングで見せるラゲッジを作る。
ユニットの数ではなく、レイアウトやカラーリングで見せるラゲッジを作る。
サブウーファーにはフォーカルのE25KXをチョイス。イエローの振動板やブラックのエッジがアクセントとして利いている。
サブウーファーにはフォーカルのE25KXをチョイス。イエローの振動板やブラックのエッジがアクセントとして利いている。
パワーアンプにはキッカーの5チャンネルアンプであるKX800.5をインストール。シンプルなデザインもラゲッジの雰囲気に合う。
パワーアンプにはキッカーの5チャンネルアンプであるKX800.5をインストール。シンプルなデザインもラゲッジの雰囲気に合う。
ラゲッジにインストールされているユニットはサブウーファーとパワーアンプ。レイアウトするユニットの数は少ないが、それぞれのユニットのデザイン&カラーリングをうまく生かした処理で、おしゃれなテイストを盛り込んだのがこのクルマの見どころ。
サブウーファーはフォーカルのE25KXをチョイス。イエローの振動板がラゲッジ全体の差し色としてアクセントになっている。またブラックのエッジやセンターキャップを備えたユニットが、ホワイトのバッフル面との好対照を見せ、ユニットをしっかり浮き立たせてアピールしているのも狙い通りのデザイン処理だ。
さらに右サイドに縦置されるのはキッカーのパワーアンプ・KX800.5。別に設置されているカロッツェリアのPRS-D800とのコンビでフロント3ウェイ+サブウーファーをドライブする。こちらもシルバーのボディがホワイトのパネル面に映えるデザイン。シンプルなデザインのパワーアンプがうまく決まったデザインだ。
アールを使ったアウトラインが
ラゲッジフロアに溶け込むデザイン
オーディオボードの周囲にはグレーで処理したベゼル部を設ける。デザイン的にアウトラインを強調してボードをクッキリ見せている。
オーディオボードの周囲にはグレーで処理したベゼル部を設ける。デザイン的にアウトラインを強調してボードをクッキリ見せている。
ラゲッジにはカバーが用意されている。サブウーファーの音抜け、パワーアンプの熱対策の処理もしっかり施されている。
ラゲッジにはカバーが用意されている。サブウーファーの音抜け、パワーアンプの熱対策の処理もしっかり施されている。
カバーを被せればこの通り完全にフラットなラゲッジになる。積載性も含めて実用性を一切スポイルしない作りだ。
カバーを被せればこの通り完全にフラットなラゲッジになる。積載性も含めて実用性を一切スポイルしない作りだ。
ラゲッジのオーディボードは細部を見るとこだわりのカスタム処理が施されているのがよくわかる。最初にも紹介した通り、ユニットをレイアウトしているホワイトで仕上げたボードに対して、周囲にはグレーの人工スエードで処理されたベゼル部を設ける積層構造としている。ベゼル部はカバーを掛ける際のベース部となる部分だが、カバーを開けたときのデザイン的なアイキャッチにもなっている。
また、オーディオボードは周囲に滑らかなアールを使ってデザインされているのも見どころ。四隅はもちろん、ラゲッジ後方も膨らみを持たせたアウトラインでラゲッジのデザインにうまく溶け込む処理としている。見せる効果はこのような隅々の工夫の積み重ねからもたらされている。質の高いラゲッジが完成した。
次回は好きなサウンド、好きなデザインで選んだスピーカー群をインストールし、ラゲッジ同様、こだわり満点の処理を施したフロントステージのインストールについて紹介していくこととしよう。