スペインの自動車メーカー、セアトが開発する『レオン』次期型の頂点に設定される『レオンR STクプラ』開発車両をカメラが捉えた。今回キャッチしたのは、ワゴンボディの「レオンR STクプラ ワゴン」だ。
レオンは、1998年にセアト初の欧州Cセグメントモデルとして誕生、2002年にはハイパフォーマンスモデル『レオンR』を設定するなどラインアップが強化されている。「クプラ」は2006年に誕生した上級グレードで、当時最高出力241psを発揮、その後2009年にはさらなる強化モデル『クプラR』が設定され、最高出力265psを発揮している。
3代目となる現行モデルは2012年に発売されているが、2015年には『レオンSTクプラ ワゴン』がニュルブルクリンク北コースにて、7分58秒12のタイムを計測、「最速の市販ワゴン」に輝くなどその実力は侮れない。
捉えたプロトタイプは、ベンチレーションを含むフロントバンパー形状がカモフラージュされており詳細は不明だが、グリル、ヘッドライト、テールライトの一部が露出しているほか、クロスドリル・ブレーキローターが見てとれる。また通常のクプラ レオンが2つのエキゾーストシステムを持つのに対し、R STではクワッドエキゾーストパイプを装備している。
VW『ゴルフ』新型から流用される「MQB」プラットフォーム最新バージョンを採用する兄弟車となるが、ゴルフに対抗するにはキャビン内のクオリティなどの向上が課題となりそうだ。
現行モデルのパワートレインは、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載し、最高出力300psを発揮している。次期型では、さらなるパワーの上積みが期待されており、320ps以上が噂されている。
クプラR STバージョンのワールドプレミアは、2020年夏以降と予想される。