JR広島駅からクルマで南へ約5分、中区宝町にお店を構えるカーオーディオファクトリー K-soundをご紹介しよう。
同店のルーツは戦後1947年、中区八丁堀にタイヤショップとして創業。のち現在の場所に移転、ドライバーズショップ・イシイとして展開する。タイヤショップと母屋を同じにしてカーオーディオファクトリーK-Soundがある。
インストーラーを務める石井健大さんとは、大三島・しまなみ街道「道の駅/駐車場」で行われる「オートサウンドフェス」以来、久しぶりの御対面で過去、プロショップ訪問記では2011年12月にレポートと足掛け10年ぶりである。店内に入ると木造りの趣きでオーディオコーナーのスペースを大きく確保。試聴ディスプレーは2棟ありスピーカーの装着総数に驚く。ハイファイ系を中心にブラックス・MATRIX、ヘリックス、サウンドサスペンション・Amane、モレル、キッカー、フォーカル、カロッツェリア、ブラム、ダイヤトーンをセット。オーディオを語るときスピーカーのクオリティで音創りの大半が決まるといえるだろう。
しかし、ただスピーカーを交換しました...では十分なクオリティを得ることが難しいと察する。スピーカーを購入するとき、愛車にフィットするスピーカーを二つ三つ、目星をつける。聴いてみて、音質(音色)はどうか。好みのジャンルの曲にふさわしい鳴りか。そして予算も気になるハズ。取り付け費を含めて相談していただきたい。あとドアデッドニング、インナーバッフルもできれば同時にお願いしてほしい。なぜなら、ドア内部ではスピーカーユニットの裏からの音が前面から出る音と相殺(キャンセリング)したり、周波数/音圧にピーク&ディップが生じている。これらの要因を改善することで2ランクアップのサウンドに生まれ変わるからだ。ドア内部の処理は重要ポイントなので詳しくは石井さんに尋ねてほしい。
あと高性能なトレードインスピーカーも増えていて車種別の専用タイプを選ぶことで簡単に装着が可能だ。しかもリーズナブルな価格で手に入る。近年、スピーカーの換装、または、純正オーディオ本体の取り外しがが出来なくなってきた感がある。とくに高級車やインポートカーにその傾向が強い。そのような背景の中でDSP(デジタルシグナルプロッサー)の販売が好調という。純正オーディオ本体をそのままにして高音質と高音場を得ることができるからだ。中でもパワーアンプ付きのDSPはコンパクトで秀逸。座席下やコンソールの奥、キックパネルと取り付け場所を選ばない機種が目白押しである。
カーオーディオは、ただ取り付けましたでは完成しない世界。適切な取り付けはもちろん、同時にサウンドチューニングが必要だ。スピーカー装着時の施工、ナビゲーションやDSPの能力を引き出すテクニックとインストーラーの石井さんが丹精こめて行ってくれるので心配無用と断言しておこう。まずは出向いてディスプレーボードでグッドサウンドを聴いてみてほしい。