オーディオの音質アップはもちろん、愛車リーフの使い勝手もスポイルしたくなかった山下さん。大阪府のサウンドステーション オートステーション K2に荷物も詰めるラゲッジデザインをオーダー。高音質と使い勝手を両立させてクルマが完成した。
パワーアンプ×2台とサブウーファーを
インストールしたラゲッジは荷物の積載可
リーフでは女性ボーカルをリアルに気持ち良く聴くのがテーマ。モスコニのアンプとモレルのスピーカー群をインストールした。
手前にモレルのサブウーファー、奥にはモスコニのパワーアンプ×2台をインストールするラゲッジ。左右対称で美しい。
パワーアンプ、サブウーファーをいずれもフラットに組むことでカバーを被せれば荷物も詰めるラゲッジを完成させた。
女性ボーカルを心地良くリアルに聴くためのオーディオシステムを目指した山下さん。愛車のリーフをオートステーションK2にゆだね、狙ったシステムで満足いくサウンドを作り上げた。
インストール面でもさまざまなこだわりが込められた。ラゲッジルームにはモスコニのパワーアンプ・AS100.4を2台横方向に並べてインストールする。今となっては大型と言えるこのパワーアンプを左右に並べるレイアウトはインパクトも十分。グレー系のカーペットの中にホワイトボディとなるモスコニのパワーアンプをビルトインしたスタイルもかなり印象的。左右対称のレイアウトも含めてスクエアで引き締まったデザインとなった。
またオーナーのこだわりポイントは「荷物も載せられること」。そのためパワーアンプやサブウーファーがフラットにインストールされているラゲッジフロアには保護カバーが用意される。オーディオインストールの全面を覆うことができるカバーなので、ラゲッジにオーディオユニットに気を使うことなく荷物を積み込むことが可能だ。しっかりとサブウーファーの音抜け用の開口も開けられているのでサウンド面でも性能をスポイルしないのも特徴だ。
2台のモスコニのパワーアンプが
ラゲッジのデザイン上のアイコンになる
モスコニのパワーアンプ・AS100.4をインストールしたラゲッジ。ラゲッジを目一杯使い左右に並べてレイアウトする。
ホワイト&ブラックのフェイスパネルを持つモスコニAS100.4。ラゲッジにビルトインしたスタイルもインパクト十分。
一段落とし込んだ部分にパワーアンプをビルトイン。ラゲッジ全体を覆うカバーを被せることが出来るので実用的だ。
ラゲッジの主役と言えるユニットがモスコニのパワーアンプ・AS100.4だろう。横方向に同モデルを2台並べてインストールする姿はかなりボリューミーでラゲッジの主役となっている。ホワイト&ブラックのカラーリングを持つフェイスパネルの同モデルは個性的なデザインのパワーアンプでもあり、ラゲッジをモノトーンでありながら華やかにショーアップすることができるユニットだ。
カーペットのラゲッジフロアから一段落とし込んだ部分に設置されるアンプラック。アンプラックのフロアはグレーの人工スエードで処理され、ここにビルトインするスタイルで2台のパワーアンプは埋め込まれている。フロアパネルの左右方向もこのパワーアンプのサイズにぴったり合わせたサイズに設計され、収まりの良さも抜群だ。広いフラット面と確保したフロアパネルに奥に存在感たっぷりに設置されるパワーアンプが美しくアピールする。
モレルのサブウーファーをフラット取り付け
ラゲッジの保護カバーには音抜け処理も施す
サブウーファーにはモレルのウルティモTi104をインストール。フロントスピーカーとも合わせてモレルで統一している。
カバーを被せるとこの通りサブウーファーの上部にだけスリット処理が施されている。低音の抜けを考慮した入念な作り込みだ。
ラゲッジにカバーを被せた状態。オーナーが望んだとおり荷物を自由自在に載せられるラゲッジをキープしている。
ラゲッジのもうひとつの主役はサブウーファーだ。こちらはフロントスピーカーとしてモレルをチョイスしていることから、同じブランドで統一する。選んだサブウーファーはウルティモTi104、フロアにフラットにインストールするシンプルな作りだ。保護カバーを開けるとラゲッジの中央にビルトインされるサブウーファー。落ち着いたデザインながらカーボン振動板を備えたスタイルは高級感も兼ね備える。
さらにカバーには音抜けを考慮したスリット加工が施され、日常ユースで保護カバーを被せたままでも十分なサウンドクオリティを確保する。スリット加工の開口部も広すぎず狭すぎず、程よいサイズで耐荷重と音抜けを両立させているのもオーナーの望み通り。
シンプルだが上質なデザインを施したラゲッジ。フラットでカバーを用いることで積載性を確保し実用性十分なオーディオカーを完成させている。次回の後編ではフロントスピーカーにチョイスしたモレルの3ウェイのインストールを中心に紹介して行くこととしよう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。