「クルマの中で、好きな音楽をもっと良い音で楽しみたい!」、そう考えているドライバー諸氏に向けて、プロ直伝の「スタートプラン」を紹介する特集をスタートさせる。まずは「予算5万円」のお手軽な案をお披露目する。
今回、これを考えてくれたのは、広島県広島市の人気ショップ、“Kサウンド”だ。良い音をコスパ高くゲットできる、取付工賃も込み込みの魅力的なプランを教えてくれた。さて、その中身とは…。
リーズナブルな製品を核にして、合計4万円前後(税抜)で良音をゲット!
早速、“Kサウンド”の石井さんに、プランの詳細を教えてもらった。
「今回はスピーカー違いで3プランを考えてみました。いずれも、一般的な16.5cmクラスのスピーカーが取り付けられる車種に向けた内容としています。なおその他のサイズのスピーカーでなければ付かないおクルマでも、類似する製品で同様なプランをご案内可能です。
まず1つめのプランは、“キッカー”の『CSC674』(税抜価格:1万7000円)を中心に据えて構成してみました。
このスピーカーをお薦めする理由はズバリ、コスパが高いからです。同シリーズのスピーカーは、リーズナブルでありながらも快活なサウンドを楽しめます。高音もシャープですし、元気良く鳴ってくれます。
ちなみにこのスピーカーは、高音を再生するツイーターがミッドウーファーの同軸上に取り付けられている“コアキシャル”タイプです。同タイプのスピーカーでは低音から高音までが同じ場所から聴こえてきますので、サウンドのまとまり感が高いです。また、後々スピーカーをさらに良いものに交換したくなったとき、リアスピーカーとしても使えます。このように後々無駄にならないことも利点です。
で、トータルの価格は、この製品にスピーカーの土台となる“インナーバッフル”代と取付工賃を足して、4万円前後(税別、使用する“インナーバッフル”により変動)です。
ところで“キッカー”は“インナーバッフル”もリリースしていますので、当プランではそれを使うことを想定しています。価格は2500円から7500円(税別)です。車種別に用意されていますので、おクルマに合うものを使用します。なお当店での取付工賃はこの場合、1万8000円(税別)をいただいています。取付工賃の方は、特別なことがない限り車種が変わっても同一です。
なお、ドア内部の音響的なコンディションを整えるための作業である“デッドニング”は行いません。やった方が良いのは間違いないのですが、当プランではコストを抑えることを優先させました。とりあえずはやらずに、後からやるのもアリですから。その方が変化も分かって面白いかもしれません」

セパレート2ウェイスピーカーを軸にして、手応えあるサウンドを楽しむ!
「続いては、スピーカーを1ランク上げたプランをご紹介します。
こちらは、フランス発の人気ブランド、“ブラム”の『165 RX2』(税別価格:2万7000円)を中心として内容を構成してみました。なおこのスピーカーは、ツイーターとミッドウーファーとが別体となったセパレート2ウェイスピーカーです。コアキシャルスピーカーと比べると音のまとまり感を出すのは少々難しくなりますが、ツイーターを高い位置に取り付けられるというメリットが得られます。そうすると高音が目の前から聴こえてきますので、結果、サウンドステージを目前で展開させやすくなるんですよ。
なお当機の場合は、ツイーターをダッシュボードの上にポンと置くようにして取り付けられるマウントが同梱されています。なのでそれを使えば、どこかを改造することなくツイーターをインストールできます。そうすると、取付工賃は最初のプランと同じく1万8000円で収まります。
ところで当プランでは、“インナーバッフル”に“カロッツェリア”のメタルバッフルを使ってみたいと思います。メタルバッフルは少々価格が上がり1万円前後(税別)となりますが、より重くより硬いのでスピーカーをがっちり固定でき、ドアの鉄板に対する制振効果も他と比べて高いです。当プランでも“デッドニング”は含んでいませんので、そのような場合には特にこのメタルバッフルは有効です。
というわけで、合計の価格は5万5000円前後(税別、使用する“インナーバッフル”により変動)となり5万円を少々オーバーしてしまいますが、手応えあるサウンドが聴けますので、このプランもお薦め度が高いです。
ちなみに、最初にご案内した“キッカー”の“インナーバッフル”もコスパが高いです。樹脂製ですので重くはありませんが、硬さが確保されていて耐久性も抜群です」
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便利な配線ハーネスを活用すると、取付工賃を抑制可能に!
「もう1つ、“キッカー”のセパレート2ウェイスピーカーを使ったプランも考えてみました。使用するスピーカーは、『CSS674』(税別価格:2万7500円)です。
当機も価格に対する性能の高さを特長とするひと品です。低音もしっかり鳴って高音もシャープです。パンチの効いたサウンドがお好みならば、当機は特に向いていると思います。
なお当モデルにもツイーターマウントが付属していますので、ツイーターをダッシュボードの上にポンと置くようにして取り付けられます。なので当プランでも取付工賃は1万8000円(税別)でOKです。そして“インナーバッフル”には“キッカー”のモデルを使えば、合計金額は、5万円前後(税別、使用する“インナーバッフル”により変動)で収まります。
ところで今回ご案内しているプランはいずれも、スピーカーケーブルは純正ケーブルを流用する前提です。ケーブルも市販品に交換すればその分も確実に音が良くなりますが、先ほども申し上げたとおり、いずれのプランも初期投資を少なくすることにこだわりましたので、ケーブル交換は見送りました。
ちなみに“キッカー”は、カプラーオンで使えるスピーカー交換用の変換ハーネスも用意しています。それを使うと配線作業を合理的に行えます。今回の3つのプランの取付工賃の中には、このハーネス代も含まれています。
今回はいずれのプランでも、純正スピーカーから交換したときの変わり幅が大きいモデルをチョイスしました。ゆえにどれをお選びいただいても、得られる満足度は高いはずです。
お近くでしたらぜひお気軽にご来店ください。これら以外にもさまざまなスタートプランをご案内できると思います。お待ちしています」