カーオーディオシステムをバージョンアップさせたいと考えているドライバー諸氏に向けて、それを実現するためのアイテム選びのコツを解説している。現在は、システムの利便性や快適性を上げられる周辺アイテムにスポットを当てている。
さて昨今は、車内でスマホをミラーリングさせたいと考えるドライバーが増えている。それが可能となると、車内でYouTubeや映像系のストリーミングアプリも楽しめるようになるからだ。
しかし、もしも愛車のメインユニットが「Apple CarPlay」と「androidauto」に対応している場合には、ミラーリングよりも便利なやり方を実践可能だ。それは、「車載用Android端末を使う」という方法だ。
ところで「Apple CarPlay」と「androidauto」とは、車載機のモニターにスマホアプリの画面を映し出せてさらにはモニター上でその操作も行えるようになるという機能だが、映像系のアプリは楽しめない。普通、AV一体型ナビ等のモニターを備える車載機では、走行中には映像系ソースを映し出せないようになっているが、「Apple CarPlay」と「androidauto」もそれと同様の観点からだろう、映像アプリには対応していないのだ。つまり、映像系アプリを対応させないようにするための“リミッター”が働くようになっている。
しかし、その“リミッター”を解除できる「車載用Android端末」が今、さまざまなメーカーからリリースされている。それらを「Apple CarPlay」と「androidauto」に対応した車載機に接続すると、端末内に格納してある映像系アプリも車載機器で楽しめるようになる。
しかも、「Apple CarPlay」または「androidauto」にて繋がるので、アプリの操作も車載機の画面上にて行える。ミラーリングではそれは不可能なので、この点で大きなアドバンテージを発揮する。
また、車載機側は映像アプリと繋がっているという認識を持たないので(ただ対応アプリと繋がっているという認識しか持たないので)、「テレビキャンセラー」的なアイテムを必要としない。
そして、USB端子にケーブルを挿すだけで使えるので、取り付け費用が発生しない(一部、電源配線の接続等の取り付け作業が必要となるモデルもある)。
なおこういった「車載用Android端末」は、トヨタ車純正ディスプレイオーディオで特に便利に使える。トヨタ車純正ディスプレイオーディオにはHDMI端子はおろかアナログの映像入力端子も備わっていないからだ。ゆえにそもそもスマホのミラーリングを実行し難い。
愛用の車載機が「Apple CarPlay」と「androidauto」に対応しているのなら、このような「車載用Android端末」の使用を検討する価値は大きい。参考にしてほしい。
今回は以上だ。次回以降もカーオーディオシステムのポテンシャルを上げられる周辺アイテムの紹介を続行する。お楽しみに。
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