11月5日に開催された、『まいど大阪 秋の車音祭 2023』(@大阪南港ATCピロティ広場・大阪府大阪市)リポートの「Part3」をお贈りする。今回も、カーオーディオ専門サイト『PUSH ON! マイカーライフ』の登録店経由でエントリーした注目車両5台を取り上げる。
それぞれの使用機材の陣容から出音の印象までを、詳細にリポートしていく。
◆VW ティグアン(オーナー/北田敦士さん)by パラダ
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北田さんは、一昨年の秋に手をかけ始めたというこのVW『ティグアン』で参加した。当初は、前のクルマで使っていたパワーアンプを移設しスピーカーを新調してシステムを組んだとのことで、現在の形が完成したのは今年の8月。プレーヤーとプロセッサーが換装されている。使用機材は以下のとおり。
ゴールドホルンのメディアプレーヤーをヘッドユニットとして使い、プロセッサーにはリゾルトのM-DSPをチョイス。パワーアンプにはクワトロリゴのA級2chモデルを4台採用している。そしてスピーカー群はブラックスで統一。マトリックスシリーズのモデルが選択されている。その音は、まずはサウンドステージのリアルさが好印象。また帯域バランスが自然で聴きやすい。上質なHi-Fiサウンドを楽しめた。
◆ダイハツ テリオスキッド(オーナー/堀田雅雄さん)by M.E.I.
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堀田さんはダイハツ『テリオスキッド』で参戦した。なお堀田さんは、自作のパッシブクロスオーバーネットワークを投入するなど“アナログチューニング”的なワザを多々用いているのだが、この秋には新たに室内の周波数特性を整えられるタワー状の「拡散材」を新投入した(センターコンソール後方に設置)。使用機材は次のとおり。
メインユニットにはカロッツェリアのサイバーナビXシリーズを使い、アステル&ケルンのDAP、ビーウィズのMM-1Dも併用。プロセッサーはリゾルト、パワーアンプはアークオーディオ、スピーカー群はモレルの精鋭で固めた。聴いてみると、1音1音にパワーがみなぎっている。かつ粒立ちが良好。低音には芯がありハリがある。そして新機材の効果だろうか、クリアさも増していた。
◆BMW X2(オーナー/澤井孝行さん)by サウンドフリークス
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澤井さんは、今年の3月に乗り換えたというこのBMW『X2』でエントリーした。システムもそのときに、一気に作り上げられている。なおスピーカーはそこで新調されているのだが、機種自体は以前と同一だ。搭載機材のラインナップは次のとおり。
ソニーのウォークマンにて楽曲データを再生し、プロセッサーにはヘリックスのDSP ULTRAが採用されている。パワーアンプにはブラックスのグラフィックシリーズの4chモデルを2台使用し、そしてフロント3ウェイ+サブウーファーがディナウディオだ。澤井さん曰く「艶っぽさがディナウディオの良さ」とのこと。実際に聴いてみると、情報量が多く密度感が高く濃厚。そして深みがありコクがある。リアリティも高く、各楽器の音や声が生き生きと再現されていた。
◆スバル BRZ(オーナー/坂根 廉さん)by Jクラブ
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坂根さんは、スバル『BRZ』で参加した。ちなみに当車のシステムは、メリハリを付けて仕上げられている。スピーカーにはブラムの上位機種をおごり、そして各機を手間をかけて取り付けてある。その一方で他のアイテムは合理性を重んじて手頃なモデルが選ばれている。使用機材は以下のとおりだ。
カロッツェリアのサイバーナビをソースユニットとして使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP MINI MKllをチョイス。パワーアンプにはカロッツェリアのGM-D1400をセレクトし、サブウーファーもカロッツェリアだ。ボックスパワードモデル、TS-WX1010Aを2台積んでいる。試聴してみると、サウンドステージがすぐ目の目に広がり臨場感が高い。パワー感も十二分でレスポンスも素速い。快活なサウンドを堪能できた。
◆ホンダ ジェイド(オーナー/三好将大さん)by ピットハウスコスギ
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三好さんは、5年前から手をかけているというホンダ『ジェイド』でエントリーした。ところで三好さんは当車にシステムを積む前はDIYでカーオーディオを楽しんでいたという。しかし自作に限界を感じピットハウスコスギの門を叩き、以後はプロショップの手によるハイレベルなサウンドを満喫しているとのことだ。使用機材は次のとおり。
ソースユニットとしてアステル&ケルンのDAPを使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP ULTRAをセレクト。パワーアンプもヘリックスで統一している。そしてフロントスピーカーがベンチャーオーディオでサブウーファーがJLオーディオだ。試聴してみると、音場が広く立体的。そして1音1音の粒立ちが良く質感がリアル。また全体的には厚みがあり、充実感も高かった。