カーオーディオシステムを今よりもっと高性能化させたいと考えているドライバーに向けて、それを実行する上で役に立つ情報を多角的に発信している当コーナー。現在は、市販「ディスプレイオーディオ」に焦点を当てている。今回は現行各機の「モニター」の実力を分析する。
市販「ディスプレイオーディオ」はその名のとおりに、ディスプレイを搭載することをアイデンティティとするカーオーディオメインユニットだ。ゆえに、「モニター」の画質にこだわった、そして大きさにこだわったモデルが多めだ。
具体的に見ていこう。製品展開が多いのは「カロッツェリア」と「アルパイン」だ。まず「カロッツェリア」は計5機種の「ディスプレイオーディオ」を用意していて、そのうちの2機種が9V型大画面モデルとなっている。なおそれらはともに本体サイズは1DINだ。つまり1DINスペースが確保できれば9V型「モニター」を搭載できる。通常のナビを付けられないクルマでも、コクピットに大画面「モニター」を存在させられるようになるわけだ。
そして最上位機種の『DMH-SF700』では、フルHD画質(1920×1080p)を確保。これにより映像系コンテンツをより高精細に再生可能だ。
その一方で、2DIN機の3機種はいずれも「モニター」サイズは6.8V型だ。一般的な「AV一体型ナビ」と比べても少々画面サイズを小さくして、その分リーズナブルに仕上げてある。高機能かつ手頃なモデルが欲しいと思ったら、これらのチェックをぜひに。
そして「アルパイン」も「ディスプレイオーディオ」を多彩に展開していて、同社の場合は『Zシリーズ』と『Vシリーズ』の2ラインを擁し、ともに11V型、9V型、7V型の3モデルを用意する。なお『Vシリーズ』の7V型機のみ本体サイズが2DINだが、それ以外は1DINだ。こちらも1DINスペースの空きがあれば、好みのサイズの「モニター」を選べるようになっている。
ちなみに大手カーエレクトロニクスメーカーが用意するナビも含めた「メインユニット」の中で、現状の最大サイズは11V型だ。「アルパイン」は「AV一体型ナビ」と「ディスプレイオーディオ」の両方で、11V型機をラインナップする。
で、『Vシリーズ』の「モニター」はすべてWVGA画質を担保。そして『Zシリーズ』ではそれよりもハイスペックなWXGA画質を確保する。
今回は以上だ。次回も市販「ディスプレイオーディオ」の音響機器としてのトレンド分析を続行する。お楽しみに。