2023年8月千葉・幕張メッセで開催された、カスタムカーイベント『A-MESSE TOKYO 2023』で、多くのショップがデモカーとして展示していたのが新型トヨタ『プリウス』だ。スポーティさを増したモノフォルムとハンマーヘッドフェイスが、思い思いの方向性で磨き上げられていた。
◆ローダウン+ビックローターのセットで本物感マシマシに【T-DEMAND】
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会場入口の付近に陣取り、赤と黒の2台の60プリウスを展示していたのが、福井のT-DEMAND(ティーディメンド)。エアサスや車高調などのスペシャリストとして名を馳せる北陸の雄は、早くも3月にデモカーを作り上げていたという。
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足回りはもちろんエアサスを組み、アッパーマウントからアーム類までを全面的に換装。リアには、アームの角度を適正に保ちつつ車高を下げるオリジナルパーツの「イージープロ」を組み込んでいる。
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キャンバーはフロントが7.5度、リアが8.8度。ホイールは19x9.5Jで、タイヤはニットーの225/35R19。ブレーキは前後とも、オリジナルの6ポットキャリパーと356mm径ローターを装着した仕様だ。
◆プリウスxSSRでドレッシーなスポーツスタイルに【ピットインネギシ】
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その隣にブースを構えていたのが、ティーディメンドの正規代理店でもある埼玉のピットインネギシ。ティーディメンドのフルキットを組んだ白い60プリウスは、しっかり着地した迫力あるアピアランスだ。
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SSRのホイールを左右違う種類(左:EXECUTOR RC06R、右:EXECUTOR CV03)で履きわけることで、全く異なる印象に。車高だけでなく多様なホイールコーディネートの楽しさを教えてくれた。
◆ボンネットのグラインダータトゥーが綺麗すぎる!【ROHAN】
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ローハンで知られる奈良のイザワアートデザインは、60プリウスのコンプリートカーを出展。同社が展開する130デザインのフルエアロにワーク「CVX」の20インチとニットー「G2」の235/35R20をマッチング。イデアルの車高調サスペンション「トゥルーヴァ」を装着する仕様で、同じくイデアルのエアサスである「スーパーマキシマム」をオプション設定する。
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展示車は、ボンネットに独自加工のグラインダータトゥーを施工。単色のように見えて、光の加減によって手作業で刻んだ複雑なラインが浮かび上がる処理がお見事だ。
◆プリウスを速攻USDM仕様にコンバート【ランジップデザイン】
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福島のランジップデザインは、USDMスタイルのサイドマーカーが目を引いた。北米仕様のパーツを入手し、バンパーを加工して取り付けているそう。日本仕様でも、バンパーの裏側にカット位置を示すラインが入っているとのことだ。
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次のカスタムはフロントドアに設置されたE-Fourのバッジを、北米仕様のAWDに変更する予定。足回りはティーディメンドで、程よく車高を落とした。ホイールはTITAN7「T-LD1」に225/35ZR20のニットーを履き、足元もアメリカンテイストに仕上がっている。
◆エアサス+フルアームでベタベタの車高に返信【エイトーレ】
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愛知のエイトーレは、ワークのホイールに215/30R20サイズのタイヤを履き、カズサスのエアサスとメーガンレーシングのアームなどでしっかり落としている。ブレーキはボーイングのローターを装着。GRのフロントスポイラーが、低さをより引き立てている。
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今回紹介した6台の中では最も低い車高にセットアップされ、ホイールとボディが被るスタイリングがシャコタン好きにはたまらないだろう。
スタンスもテイストもさまざまな6台のデモカー。車高の決め方からホイール選びに小技まで、60プリウスのカスタマイズを検討中なら、役立つヒントを得られるのではないだろうか。
そして新型プリウスは今年のカー・オブ・ザ・イヤーも受賞。納車も進んできており、周りに差をつけるカスタムも気になる所。きたる東京オートサロン2024でも、プリウスの様々なカスタム車両がお目見えするはずだ。