近年急速に普及率をアップさせているデジタルルームミラー。荷物の積載時や後席への多人数乗車時でもクリアな後方視界を確保できる安全装備だ。通常のルームミラー装着車に後付けできるデータシステムのデジタルルームミラーDMR6030に注目した。
広がりつつあるデジタルルームミラーを手軽に後付け!
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デジタルルームミラーとはルームミラーのミラー部をモニターにして、後方に取り付けたカメラの映像を映し出すシステムだ。メリットは荷室などに荷物を満載した場合に従来のルームミラー越しの後方視界が遮られる場合でもデジタルルームミラーだと後方カメラの映像は影響を受けず、常にクリアな後方視界がルームミラー部分に映像として映し出される点だ。さらに鏡を使ったルームミラーではなし得なかった機能も追加されるなど、ルームミラーの最新進化形として高級車には標準装備されることも多くなっている。そんな先進のデジタルルームミラーを愛車にも取り付けたいと思っているユーザーも多いだろう。そこで注目したのが後付け可能なデータシステムのデジタルルームミラーDMR6030だ。
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早速、同モデルを取り付けたオデッセイに試乗してその使い心地を試してみた。コクピットに座っての第一印象はとにかく映像が美しいこと、しかもモニターサイズが11V型と大型なのも見やすい。解像度も高くデジタルルームミラーがはじめてのユーザーでも違和感なく後方の様子を確認できる鮮明さだ。それもそのはず、後方カメラは有効画素数207万画素のフルハイビジョンカメラを採用している。後方の様子が隅々まであからさまになるので、走行中の後方確認はもちろん後退時にも安心感も高いことを実感する。
ちなみにカメラはリアウインドウの内側に設置されていたが、カメラ自体はIP67防水仕様で車外への取り付けも可能(保安基準の「外部突起に係る基準」に抵触しない取り付けが必要)。
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さらにデジタルルームミラー未経験のユーザーの中には、デジタル映像の見え方に不安を持つユーザーもいるだろうが、その点でもこのモデルは安心。画面をタッチして上下に動かせば表示アングルを自由に調整できるのだ。従来はルームミラー自体を動かして角度調節していたのと同じく見たい方向をしっかり確認できる。さらに画面に触れて左右に指を動かすだけで輝度を9段階で調整できるので、明るすぎず暗すぎない程よいモニター輝度に設定できるのも魅力だ。
見やすい角度と大きさをユーザー好みに変えることが可能
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また画面の表示倍率を変更できるズーム切り替え機能も備える。標準に対して1.2倍、1.4倍、1.6倍、1.8倍、2.0倍とズーム切り替えが可能なので、自分が思っている後方視界の表示イメージに合わせてズームを設定できるのも良いところ。
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ドアミラーの後方視界との違いに違和感を感じるユーザーもいるが、こちらもズームを利用すればピタリとマッチさせることができる。実際にオデッセイで試してみたのだが1.4倍~1.6倍程度の倍率に設定するとドアミラーとの整合性も取れて、ルームミラーとドアミラーに瞬時に視線を移した場合でも違和感を感じなかった。
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一方では少しでもルームミラーの視界範囲を広くしたい場合にはズームせずに1倍で使用するのが良いだろう。そのあたりも好みの視界をセレクトできるのもデジタルルームミラーならではの使い勝手の良さだと感じた。
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一方でDMR6030にはデジタルルームミラーならではの機能も備わっている。そのひとつがイメージセンサーにSTARVISを搭載していることから暗い場所でも後方を鮮明に映し出すことができる点。またトンネルの出入り口などで明るさが急激に変化する場所でも白飛びしたり黒くつぶれたりせずに自然に後方が確認できるWRD/HRDの搭載も特徴となった。さらに後退時に目安になるガイドラインの表示機能(リバース連動)を備えているのもちょっと使える機能だ。
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表示パターンの切り替えができるのもこのモデルの特徴だろう。画面全体をデジタルルームミラーとして用いる全画面表示が標準だが、画面を半分に分割して左サイドにデジタルルームミラー/右サイドは通常のミラーとして用いたり、逆に右サイドにデジタルルームミラーを表示/左側はミラーとして利用する表示パターンに設定することもできる。一方でデジタルルームミラーとしてのみ使う場合には同梱している映り込み防止フィルムを用いると良いだろう。
ルームミラーの後方視界を環境や条件にかかわらず安定して視認できるデジタルルームミラー。今乗っているクルマにも後付けできるデータシステムのDMR6030なら本体&カメラの取り付けと簡単な配線のみでデジタルルームミラー化が可能。クリアでワイドな後方映像で安心感アップにつなげよう。
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