BMWはパフォーマンスモデル『M5セダン』の最新世代を昨2025年発表したばかりだが、現行と大幅に異なる改良新型の開発にすでに着手、その最終デザインをプレビューしよう。ワールドプレミアは、2027年に計画されている。
『5シリーズ』のトップモデルであるM5モデルの歴史は、「E28」ボディをベースにした第1世代セダンの生産が始まった1986年にまで遡る。それ以来、「5シリーズ」の各世代にM5バージョンが導入され、最新のバージョンが昨年の夏にデビューした。
Nikita Chuicko/KOLESA RUから提供された予想CGは、最新スパイショットと内部情報を元に制作されており、90%以上、このデザインで発売されるだろう。

フロントエンドには、今後発売されるノイエ・クラッセモデルのスタイルを採用、ヘッドライトと組み合わされた水平に細長い 2 つの「ノーズホール」を装備、次世代高性能EVのプロトタイプ、BMW『Vision Driving Experience(ヴィジョン・ドライビング・エクスペリエンス)』に近いデザインになるという。バンパーも新しくなり、下部に大きな空気取り入れ口が残り、「ノーズホール」の真下にある水平のスロットで接続される。現行モデルとのもう一つの顕著な違いは、ボンネットコネクタがヘッドライトとグリルから「分離」されることだろう。
リアセクションに関しては、最新情報がなく、デザイン詳細は不明のため、現行型と同デザインをCGで再現しているが、最終的にはLEDテールライトやバンパーデザインが刷新されることは間違いない。

最新BMW M5は、前世代のモデルと同様に「CLAR」プラットフォーム上に構築されている。その特徴は、最高出力585ps、最大トルク750Nmを発揮する4.4リットルV8ツインターボガソリンエンジンと、最高出力197ps、280Nmのハイブリッドパワートレインだろう。このシステムにより総合出力は727ps、最大トルクは1000Nmを発揮する。また、8速オートマチックトランスミッションと、M xDrive全輪駆動が搭載されており、おそらく、これらすべては改良新型に採用されるだろう。
いっぽうインテリアでは大幅アップデートが期待され、「Panoramic iDrive」と「Operating System X」を採用すると予想される。どちらも今年初めのCES 2025でプレビューされており、フロントウィンドウの下に、左右ピラー間全幅一面のディスプレイが搭載される予定だ。画面はヘッドアップディスプレイとして機能し、3つのセクションに分かれている。1つはデジタルインストルメントクラスターで、その他はウィジェットでカスタマイズできる。また、中央インフォテインメントシステムや、iDriveコントローラーに代わる、新しい多機能ステアリングホイールも期待できそうだ。