トーヨータイヤは東京オートサロン2025において、新しいコンセプトタイヤの発表とラリーやデザートレース、ニュルブルクリンク耐久レースまで幅広い今シーズンのモータースポーツ活動への取り組みを発表した。
はじめにTOYO TIRE 代表取締役社長&CEO 清水隆史氏が登壇し、東京オートサロンへの期待と今年の抱負が語られた。
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「世界最大級のカスタムショーである東京オートサロン2025の注目の高さを肌で感じます。当社としてはこの舞台をブランドイメージのアピールの場とはせず、ご来場の皆様と気持ちを重ね、コミュニケーションをする場と考えています。他とは違う味のあるブランドとして共感いただけるよう、お客様の心が踊るようなタイヤ作りにこだわりを持って商品開発を進めています。オートサロンに来場される皆様からご意見をいただき当社の物づくりに生かしてまいります」
「2025年もモータースポーツ活動を通じた技術研鑽を図るとともに、 マーケットの動向を先取りした魅力的な商品を提供していきます、トーヨータイヤは創業80周年を迎え、これからもトーヨータイヤブランドの魅力を伝え、愛されるブランドにとなるように勤めてまいります。」と挨拶した。
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壇上では、D1GPやアジアクロスカントリーラリーでマルチに活躍する川畑 真人選手、D1GPなどで活躍するマッド・マイクことマイケル・ウィデット選手、そのマッド・マイクの息子でドリフトドライバーのリンカーン・ウィデット選手、ニュルブルクリンク24時間耐久レース日本人最多出場者、ニュルマイスターの 木下 隆之選手、ニュルブルクリンク24時間参戦チーム、Ring Racing with TOYO TIRESの監督/選手のウベ・クリーン氏、メキシコを舞台としたオフロードレースで2023年はBAJA1000を含む4戦3勝でシリーズチャンピオンを獲得、2024シーズンもBAJA400で総合優勝を果たしたブライス・メンジス選手、2024年のBAJA1000でクラス優勝を果たした能戸 知徳選手ら6人が登壇。それぞれ今シーズン参戦の意気込みとトーヨータイヤへのサポートへの感謝を述べた。
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また、展示されたジャオスのレクサス『GX』には、2025年3月に発売が予定されている新製品の「OPEN COUNTRY R/T TRAIL」が装着された。またマッド・マイク選手の愛機で3ローターエンジンを搭載したスーパーマシン『Mad Mac』(PROXES R888RD装着)さらにリンカーン・ウィデット選手の6ローターを積んだ魔改造マツダ『ロードスター』(PROXES R888RD装着)も展示され、カスタム好きが多く参加するイベントだけにトーヨータイヤブースに訪れたユーザーは隅から隅までマシンを見渡していくのが印象的であった。
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A/TとR/Tの中間を目指した「OPEN COUNTRY R/T TRAIL」快適性とゴツゴツしたデザインを両立
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トーヨータイヤ注目の新製品は、やはり国内初披露となったOPEN COUNTRY R/T TRAIL。これまでのOPEN COUNTRYから悪路走破性などは残したまま、よりオンロードよりの性能にチェンジ。OPEN COUNTRY A/TとR/Tの中間的な存在のタイヤで、ゴツゴツした路面に対応した性能は持ちつつも、もっと快適に気持ちよくオンロードでの走行を楽しむことができる。
加えて北米仕様からチューニングされた国内仕様では、サステナブルな素材も多く使われており、代表例が再生ビードワイヤーだ。再生といっても中古タイヤから外したビッドワイヤーを使っているわけではなく、ビードワイヤーを作るときに発生した切れ端の素材などを活用。環境負荷を抑えつつも街乗りからオフロードまでを楽しめる新たなるタイヤだ。
サステナ素材のオプカン、トラックのオプカンが登場!左右でデザインの異なるコンセプトタイヤも
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さらにトーヨータイヤはコンセプトタイヤ3種類を発表した。その中でも注目はサステナブルな素材を91%採用した「OPEN COUNTRY R/Tサスティナブルコンセプト」だ。
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基本的な性能は人気のラギッドテレ―ンタイヤであるOPEN COUNTRY R/Tをベースにサステナブル素材を使って製作。その原料の91%がサステナブルな素材というのだから驚かされる。昨年はサステナブル素材90%のタイヤを発表したが、今年はさらにその使用比率を高めてきた。ゆくゆくはサステナブル素材100%のタイヤを提供することを目指している。
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このコンセプトタイヤはヤマハ発動機製のバギーに装着。多様な路面環境での優れた走破性とスマートな使い勝手を兼ね備えた、次世代モビリティにマッチしたタイヤを目指している。
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いすゞ自動車ブースの『ELF mio』に装着されていたのはOPEN COUNTRY。これまでトラック用タイヤにOPEN COUNTRYの設定はなく、新たなる提案として実現。タイヤパターンもトラック用としては珍しいブロック形状ではあるが、オフロードでタフなイメージを与え、トラックの新たな選択肢をもたらしている。サイドウォールの凹凸あるパターンもオフロードイメージを強調し、商用車とは一線を画す仕上がりとしている。
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そしていすゞ自動車製キャンピングカーに履いていたのは「DELVEX M135TVコンセプト」。こちらはキャンピングカー向けデザインのタイヤ。タイヤ自体は荷重をしっかりと受け止めるにショルダー部のブロックに切り込みをなくして剛性をアップ。車重が重くなりがちなキャンピングカーの重量をきっちりと支えてくれる。特徴的なのはそのサイドデザイン。片側は凹形状、反対側は凸形状で異なるデザインになっていて、ユーザーの好みでどちら側が見えるように組むかを選択することができる。
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トーヨータイヤはこの先もずっと、我々をあっと驚かせてくれるような、魅力の高い商品を発売し続けてくれるだろう。それはモータースポーツへの積極的な参画だけでなく、サステナビリティな取り組みへも積極的に展開することで、自動車業界の課題でもある循環型社会の実現に大きく貢献するはずだ。
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