北海道の春の定例イベント、『なまらいい音まつり2017』が、4月19日、札幌市・アクセスサッポロにて開催された。“国内最大級”をうたうカーオーディオ展示会である同会。会場には道内ショップデモカーおよび、国内・海外カーオーディオメーカーのデモカーが大集結した。
当サイトでは今日と明後日の月曜の2日間にわたり、登録ショップデモカーと、注目メーカーデモカーを、ピックアップ・リポートしていく。
スバル・WRX S4（ショップデモカー）by ZEPT
伊達市の実力ショップ、ZEPTは、スバル・WRX S4を展示した。搭載ユニットは以下のとおりだ。メインユニットがカロッツェリアのDEH-P01、パワーアンプにはカロッツェリアXのRS-A09X×2台とカロッツェリアのPRSーD700を使用している。フロントスピーカーにはダイヤトーン・DS-G500を、サブウーファーにも同・SA-G50をチョイス。十二分に本格的なハイエンドシステムであるが、スペシャル・ハイエンドの一歩手前というような、現実感ある内容とされている。これらを用いて、「金額以上の良い音を」奏でることがコンセプトだ。実際に聴いてみると、そのサウンドレベルは確かにスペシャルハイエンド級。リアルなステレオイメージを堪能できた。
トヨタ・ランドクルーザープラド（ショップデモカー）by FIST
旭川市の名店、FISTは、ランクルプラドを出展させた。システムレイアウトは、メインユニット & プロセッサーとして、ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ100PREMIを用い、パワーアンプにはモスコニを採用。フロント2ウェイ＋サブウーファーシステムはディナウディオで統一している。そして、ケーブルとキャパシターがM & Mデザイン、という陣容だ。外部アンプを用いた本格カーオーディオシステムを構築するも、多くのユニットがミドルグレードモデルであり、さらにはパッシブシステムとされていて、ちょっと背伸びをすれば手が届く仕様となっているところが特長だ。その音は、1音1音に芯がありながら、余韻と響きも美しく滑らか。耳あたりの心地良さも印象に残った。
トヨタ・クルーガー（ショップデモカー）by PIT TWO
札幌市の人気店、PIT TWOは、クルーガーを展示した。搭載システムは、メインユニット & プロセッサーにダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200PREMIを使用し、その内蔵パワーアンプでカロッツェリアのミドルグレードスピーカー、TS-Z17PRSを鳴らすという、至って親近感の持てる内容。サブウーファーも敢えて使用せず、インストールスタイルも現実的なアプローチだ。トゥイーターは純正位置に装着し、ミッドウーファーもインナーバッフルでセットしてある。デッドニングもライト仕様とのことだった。試聴してみると、これがなかなかのHi-Fiサウンド。低音にはパンチがあり、エネルギー感がみなぎっていて、中高音も伸びやかで完成度の高い音だった。
トヨタ・86（メーカーデモカー）by ソニックデザイン
こちらは、ソニックデザインの車種別スピーカーパッケージ、ソニックプラス トヨタ86専用リミテッドモデルが装着された、86。なお、この専用リミテッドモデルは、愛好家垂涎のハイエンドスピーカーシリーズ、プレミアムラインと同等のウーファーモジュールに、アルミ削り出し加工の専用取り付けブラケット、18mmマイクロファイバードームトゥイーター、専用ネットワークが組み合わされたもの。というように内容はハイレベルながら、取り付けは至って簡単。ボルトオン & カプラーオンでOKなのだ。であるので、インテリアの見た目は完全なストック状態をキープしている。その音は、暖かみがありながら、音像はすこぶるシャープ。立体感の再現も秀逸だった。
スズキ・スイフト（メーカーデモカー）by クラリオン
クラリオンは、新機軸カーオーディオシステム、『Full Digital Sound』を積んだスイフトを展示した。搭載システムは以下のとおりだ。メインユニットに、デジタル出力付きのスーパーワイドナビを据え、それ以下が、フルデジタルサウンドプロセッサー（サウンドプロセッサー/ツィーター/コマンダー）Z3、フルデジタルスピーカーZ7、フルデジタルサブウーファーZ25Wという構成だ。ちなみにこのスイフトは、昨年の当イベントにも出展されていたクルマだが、1年が経過してエージングも進み、かつ調整も煮詰められているので、サウンドは進化しているとのことだった。聴いてみるとその音は、実にクリアで滑らか。アナログ的なウォームなサウンドが楽しめた。
