上質な内装を持つレクサスSC430に対して、純正志向のシンプルでハイクオリティなフロントステージを作ったのこのクルマ。福岡県のBrain Childがシステムデザインからインストールまでを一貫して手がけ、デザインはもちろんサウンド面でも最上級を目指した。
◆純正ドアに溶け込むアウターバッフルをデザイン
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《オープン4シーターという難しいベース車を逆手にとって、後席スペースを使ったカスタムを施した。》
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《フロントスピーカーにはダイヤトーンのDS-G500をチョイス。赤レザーの純正内装を生かしたカスタム処理も美しい。》
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《純正のドア形状を尊重したアウターバッフルを製作。DS-G500の印象的な振動板をしっかりアピールできる取り付けとなった。》
前編ではオープン4シーターのSC430の後部座席を撤去してサブウーファーとパワーアンプをインストールしたオーディオスペースについて紹介した。今回はリアまわりのカスタムインストレーションに加え、音にこだわるオーナーが重要ポイントと考えてきたフロントステージを紹介しよう。クルマを購入してすぐさま手がけたのはフロントスピーカーの交換だった。チョイスしたのはダイヤトーンのDS-G500。ミッドバスはドアの純正位置へのアウターバッフル取り付けとした。純正グリルのあったスペースを利用して新たにアウターバッフルを製作。バッフル周辺は鮮烈な赤レザー(純正)をそのまま残すことでインテリアの統一感を崩さずに作られたシンプルなデザインだ。
ブラックレーザーで仕上げられたバッフル面にはわずかな凹凸が付けられ純正ドアのデザインから連続したラインがスピーカーへとつながる処理が施され、スピーカーの後付け感を出すことなくドア全体の一体感を引き出しているのもカスタム処理のマジックと言えるだろう。ブラックのレザーそしてDS-G500のNCV振動板の持つ独特な風合いのカラーリングがドアの印象的なアクセントになっている。
◆トゥイーターの角度付けと周辺加工には細心の注意を払う
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《Aピラーへのトゥイーターの取り付けはサウンド面での重要ポイントになった。角度付けや周囲の加工などにも気を配った。》
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《定位のコントロールや高域特性などを左右するトゥイーターの取り付け。シビアな角度&位置決めが施されている。》
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《ヘッドユニットにはダイヤトーン・サウンドナビNR-MZ200プレミを装備。高音質&調整機能をフルに用いる。》
フロント2ウェイ構成のこのクルマ、DS-G500のトゥイーターはAピラーにインストールされている。さりげない角度付けに見えるが、この取り付けにはかなり時間を掛けて調整&厳選した取り付けとなった。インストーラーみずからが「トゥイーターの角度はシビアに設定した」と言うだけに、そのこだわりぶりが伝わってくる。SC430がオープンモデルであることや限られたサイズのコクピットでの処理である点、さらにはインテリア形状の反射や吸音なども十分に考慮に入れてのトゥイーター取り付けを実践。Aピラーの比較的低い位置に取り付けられたデザインもスマート。ピラー形状も音の反射を避けるためのデザインが施され、ムダな反射などを出さない仕上がりとなっているのだ。最適な角度でリスナーに高音質を届けることを実現した渾身の作だ。
◆ますますグレードアップ予定のオープンカスタムは進化の途上
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《オープン状態にすると後席スペースのサブウーファーやパワーアンプも存在感満点。》
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《派手なインストールデザインを望んでいたというオーナーの山田さん。アイデア豊かなカスタムは大満足の仕上がりだという。》
ヘッドユニットとしてチョイスしたのはダイヤトーン・サウンドナビNR-MZ200プレミ。スピーカー群とも同ブランドでまとめることでサウンド的にもデザイン的にも統一感を狙ったという。各スピーカー群はコンパクトながら余裕の高出力を備えたインフィニティのパワーアンプで駆動されるというシステムデザイン。フロントのスピーカー交換に次いで、前回紹介したリアスペースを作り上げたこのクルマ、オーナー曰く、次なるターゲットとしてドアカスタムのグレードアップに照準を合わているという。派手なカスタム処理を投入したリアスペースに合わせたデザインとなると、見応え十分なカスタムの完成が予想されるので、こちらも興味津々だ。
限られたスペースに手の込んだカスタムや高音質なユニット&インストールを投入したSC430。オープンモデルを個性的な処理で彩ったカスタムは見事。またスピード感満点のロックサウンドを好んで聴くというオーナーの望みがサウンド面でも反映されている。今後のレベルアップに向けた計画も着々と進行中だ。