全国を転戦する、国内最大級のオーディオカーイベント『ACG2019』が、今年も盛大に開催される。つい先日には、未定となっていた『in 中国九州』の日程も発表され年間スケジュールも完全確定。開幕に向けての期待感が一層の高まりを見せつつある。
さて、『ACG 2019』とはどのようなイベントなのか、そして楽しみどころはどこにあるのか。そのすべてを2週にわたり徹底的にリポートする。
カーオーディオの楽しさを、全方位的に満喫できる!
最初に、概要から解説していこう。
『ACG(オーディオカーギャラリー)』(主催:イース・コーポレーション)とは、カーオーディオ関連のイベントとして、もっとも歴史あるイベントの1つだ。前身となったのは2001年に開催された『ロックフォード・オーナーズ・フェスティバル』。それが2003年より現在の『ACG(オーディオカーギャラリー)』へと改称され、今に至っている。
なお当イベントは、全国を転戦する“シリーズイベント”であることも大きな特長だ。ゆえに通算開催回数はすでに100回を優に突破。今年の初戦である『ACG 2019 in 東北』はなんと、111回目の開催となる。これまでの開催数を誇るカーオーディオイベントは他にはない。
続いては、『ACG 2019』の成り立ちを紹介していこう。まず当イベントは、“コンテスト”形式となっているところが特長だ。単にオーディオカーが集まるにとどまらず、審査や来場者の投票によって優秀車両が選定される“競技会(コンペティション)”となっているのだ。
ちなみに、カーオーディオに関連した“競技会”イベントの多くでは、カーオーディオシステムの“音質”が競われるのだが、『ACG』はひと味違う。“ドレスアップコンテスト”と“音質コンテスト”、この両方がフォローされているのだ。つまり、カーオーディオの楽しさを全方位的に満喫できるイベントとなっている。“魅せて聴かせる”をキーワードに、総合エンターテインメントイベントとして作り込まれている、というわけなのだ。
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(写真)『ACG 2019』、開催日程。
『ACG 2019』は計4戦! 『in 中国九州』は初の山口県開催!
次に、決定されたばかりの今シーズンの年間スケジュールを確認していこう。今年は、計4戦が開催される。日程は以下のとおりだ。
- 『ACG 2019 in 東北』 7月28日(日)
- @宮城県 スポーツランドSUGO Mパーク
- 『ACG 2019 in 中国九州』 9月1日(日)
- @山口県 きらら博記念公園 駐車場
- 『ACG 2019 in 中部』 10月6日(日)
- @静岡県 浜名湖競艇 対岸駐車場
- 『ACG 2019 FINAL』 10月20日(日)
- @大阪府 舞洲スポーツアイランド
なお初戦の『ACG 2019 in 東北』は、すでにエントリー受け付けが開始されている(エントリー受け付けは通常、開催日の2か月前からスタート)。そしてエントリーの締め切りは開催日の2週間前。その時期も迫ってきた。なお、期日前でも定員に達すると締め切られることとなるので、まだ時間があるとは思わない方がいいだろう。興味を持ちながらもエントリーを迷っているという方は、そろそろ決断すべきときかもしれない。早めの判断が吉と出そうだ。
ちなみに、日程的なところでの注目ポイントは主に2点ある。1つはこれまで『in 中四国』と『in 九州』とに分かれて開催されていたこの2イベントが、今シーズンからは『in 中国九州』として統合されたこと。
そしてその開催場所となるのは中国地方の中でももっとも九州よりとなる山口県。両地域の間を取った形となっている。で、会場となる「きらら博記念公園」は『ACG』の長い歴史の中で、初めて使われる場所である。当会は、いろいろな意味でフレッシュな大会となりそうだ。
日程的な注目点の2つ目は、『FINAL』が関西で行われること。近年は関東、または静岡県での開催が多かった『FINAL』だが、今年は久々に大阪府での開催となった。今までは年間を締めくくる大会への出場を遠いがために諦めていたという方は、今年の『FINAL』へ奮ってご参加を。
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(写真)『ACG 2019』、開催日程。
2018シーズンより“Wエントリー”が可能に! エントリークラスは計11クラス用意!
続いては、エントリークラスについての解説を行っていく。
ところで『ACG』は、2017年シーズンまでは基本的に1車両1クラスへのエントリーが原則だったのだが、2018年シーズンより“Wエントリー”が可能となっている。“メインカテゴリークラス”に分類されている部門のどこかにエントリーすれば、“アドオン(サブ)クラス”としてカテゴライズされた部門にもエントリー可能となったのだ。
ちなみに、誰もがエントリーできるクラスは合計11クラス用意されている。そのうちの4クラスが“メインカテゴリークラス”のみにラインナップされ、3クラスが“アドオン(サブ)クラス”のみにカテゴライズされている。そして残りの4クラスが、“メイン”と“アドオン”の両方に名を連ねている。
なお、これら11クラスとは別に、1つのスペシャルクラスが設けられている。その名は『ACG殿堂』。
当クラスはスペシャルクラスであるがゆえに、エントリーできる車両が限られている。エントリーできるのは「主催者による『SHOW CARクラス』からの選出によって“招待”されたクルマのみ」。つまりは、“別格”とされたクルマだけが出られるクラスとなっているのだ。ちなみに当クラスのみエントリフィーは“無料”だ。『ACG』を盛り上げた功績が称えられ開場内に展示される、というわけなのだ。
そしてこれに11のクラスが続くのだが、それらの内容、そして参加する楽しさ、見どころについては、次週にお届けする後編にて解説していく。お読み逃しなく!