大好きな音を奏でるモレルのスピーカー群をより良く鳴らすことができると考えてモスコニのZERO4を導入した小向さん。愛車のアウディA3のラゲッジには青森県のingraphの手によって美しくアピール度満点のオーディオボードが完成した。
モスコニのZERO4を中心に据えた
映えるラゲッジレイアウトが自慢ポイント



モレルのスピーカーとモスコニのパワーアンプという組み合わせから生み出される音の滑らかで聞きやすい音色の惚れ込んで、ingraphでインストールを実施した小向さん。ラゲッジの作り込みにはかなり気を配りお気に入りのカスタム要素が込められた。
ラゲッジのメインユニットとなるのは2台のモスコニZERO4。大型のパワーアンプなのでラゲッジ両サイドに縦方向にレイアウトするスタイルを採用。中央にサブウーファーとプロセッサーを配置する、完全な左右対称デザインでまとまり感を引き出している。
またZERO4のシルバーボディに合わせてベースパネルにはオフホワイトをチョイス。ラゲッジ全体の存在感に加えてZERO4を美しく浮かび上がらせている。
ラゲッジの作り込みには小向さんもかなりプランを練ったという。ショップと一緒になってレイアウトを考えてデザイン性を高めたという。「荷物が積める構造でありながら、イベントではしっかり見せられるデザインに仕上がって満足しています」
サウンドの要となるパワーアンプ2台に加え
上質な低音再生を担うサブウーファーを設置



先にも紹介した通り、ラゲッジの主役となるのはモスコニのパワーアンプであるZERO4×2台。もともとモスコニのスピーカーの音が好きだった小向さんは、その滑らかなサウンドを十分に引き出してくれるパワーアンプを探していた。そんな中で見つけ出したのがZERO4だったという。モレルの聴きやすく滑らかなサウンドをさらにグレードアップさせるモスコニとのコンビネーションが今ではすっかりお気に入りになっている。
プロセッサーには調整能力の高さを評価してヘリックスのDSP PRO MkIIをチョイス。ホワイトパネルにビルトインされ、しっかりと存在感を発揮しラゲッジのデザインの一部になっている。フロント3ウェイ+サブウーファーのシステムのコントロールを一手に担っているユニットだ。
さらにラゲッジ後方にはカロッツェリアのサブウーファーであるTS-W1000RSをインストールする。フロントスピーカーにはモレルの3ウェイを用いるが、低音再生にはRSスピーカーのサウンドを評価しコンビネーションで使っている。サウンドのつながりも考慮した上でのセレクトでもあるが、デザイン的にもラゲッジレウィアウトにピタリとはまっているのもさすがのデザインセンスだ。
純正内装との融合もピタリと決まり
オーナーも満足のデザイン&機能性を備える



デザイン性豊かなラゲッジながらフラットに組まれているためプロテクションを施せば荷物も載せられる仕様。これもオーナーが望んだ点だった。そのためパワーアンプ2台、プロセッサー、サブウーファーをひとつ面に横展開してレイアウトすることが必要になる。せっかくお気に入りのユニットを使うのだから、すべてのユニットをフロア下に隠すことなくレイアウトしたい。そうしてでき上がったのがラゲッジ全体を使った、このデザインだった。
大型のオーディオボードを純正ラゲッジに融合させる技術もかなりのハイレベル。サイドウォールと接合する部分はピタリと沿わせるデザイン、加えてアウトラインをカーペット素材で処理することで純正との違和感のない融合を図っている。
ホワイトのパネル面は人工スエードで処理され、落ち着いた質感で高音質を視覚からも感じさせてくれる作りだ。ユニットのカラーリングに合わせたデザイン処理が見事に決まった好例だろう。
次回の後編はお気に入りサウンドの根幹となるモレルのスピーカー群をインストールしたフロントステージを紹介していこう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。