フロント2ウェイにモレル・ピッコロII(ツイーター)とベンチャーオーディオDD6.5(ミッドバス)を組み合わせた根本さんのトゥアレグ。千葉県のサウンドエボリューション・ログオンで狙い通りのシステム&取り付けを実施し理想の高音質を手に入れた。
◆モニタースピーカー的なサウンドを求め
ベンチャーオーディオのミッドバスをセレクト
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フロントスピーカーのサウンドに徹底してこだわったオーナー。ミッドバスに選んだのはベンチャーオーディオのDD6.5。モニタースピーカーのような正確無比なサウンドの傾向がオーナーの心に響いたのだという。もともとスタジオのモニタースピーカーによるサウンドをよく知っているという根本さん。そんなサウンドを車内で再現したいというのが今回のスピーカー選びのテーマとなった。
ツイーターには後述するがモレルのピッコロIIをチョイス、それとマッチングする2ウェイシステムを探していて見つけ出したがベンチャーオーディオのミッドバスだった。「耳に刺さらないけどモニター的な音」というオーナー評の通りのサウンドを車内に響かせることに成功してサウンド的な満足度は非常に高い。
ミッドバスは取り付けにもこだわる。“クルマの機能性はスポイルしない”というコンセプトを掲げ、ドアのアウターバッフルは純正デザインを思わせる仕上がりでポケットとの統一感も兼ね備えたスタイリングとしている。純正グリルを使った処理でデザイン性の面でもプロテクションの面でも思い通りの仕上がりとなった。
◆ミッドバスとのコンビネーションを考慮し
モレルのツイーター・ピッコロIIをチョイス
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サウンド重視の傾向はミッドバスに加えて、もちろんツイーターにも及んでいる。ユニットに選んだのは先にも紹介した通りモレルのピッコロII。そのサウンドには定評のあるこのユニットをベンチャーオーディオのミッドバスと組み合わせることによって、オーナー好みのサウンドを狙った2ウェイシステムを完成させた。
取り付けはAピラーへのビルトインとしている。もちろんこちらもサウンド重視のインストレーションだ。取り付け位置や角度付けなどで徹底した高音質を追求する。モニタースピーカーを彷彿とさせるベンチャーオーディオのミッドバスともうまく融合し、優れた高域特性を引き出すピッコロIIは、サウンドのまとまり感的にもオーナーのお眼鏡にかなったユニットだったというわけだ。
◆使い勝手を考慮して取り入れたiPadは
信号経路にこだわった伝送システムで高音質化
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音源として用いているのはiPadだ。この手のハイファイシステムでは定番のDAPではなくあえてiPadを使っているのは使い勝手を重視してのことだ。「以前はDAPも使っていましたが、移動中の使い勝手を考えると画面も大きく操作しやすいiPadに落ち着きました。画面もきれいなので動画も楽しめるのも良いところです」とはオーナーの言葉。1TBの容量を備えたiPadで音源を大量の保存できるのもお気に入り。
しかしiPadを使う上でこだわったのが信号の伝送経路だった。USB接続する際に信号線と電源を分離するユニット(マインズカンパニー/UX-01)を導入。USBから信号のみを取りだしAES/EBUに変換してXLRケーブル(アクロリンクのケーブルを採用)を使って伝送するという信号経路とした。これはUSBによる長い距離の伝送で信号の劣化を懸念したオーナーが導入したこだわりのシステムだ。
さらにRCAやXLR、さらにはスピーカーケーブルにも徹底してこだわった根本さん。仮想アースなどの周辺パーツの充実も大好きだというオーナーは高音質化に関わるパーツを積極的に取り入れて体験している。ユニット選びもシステムデザインも自分が良しとするものにこだわってセレクトし、その音を楽しむというスタイルを貫いているベテランは、ユニットはもちろんケーブルや周辺機器の変更による音の進化をますます楽しんでいく予定だ。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。