オーディオ歴は20年を越えるという曽根さん。神奈川県のCAR-Fiとの付き合いも長く、数々のオーディオカーを製作してきた。そんなオーナーが今回手がけたのはホンダ『N-BOX』へのライトなインストール。ただし低音の再生能力はトコトンこだわった作り込みとした。
◆数々のオーディオカーを乗り継いがオーナー
新たな愛車で狙ったのはライトなシステムだった
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これまでも数々の愛車を20年以上にわたってオーディオカーに仕立て上げてきた超ベテランユーザーである曽根さん。かつては音圧仕様のSPLマシンも作った筋金入りのカスタムオーディオ好き。
そんな曽根さんが新しい取り組みとしてはじめたのがこのN-BOX。新車からのスターとだったこともあり「今回のオーディオはライトに仕上げてみたい」と思いついて作り始めたのがこの仕様だった。
システム的には元々キッカーが大好きだったオーナーはサブウーファーにはキッカーの代表モデルであるL7をチョイス。ドライブするパワーアンプには同じくキッカーのIX1000.1をチョイス。さらにサイバーナビをヘッドユニットにしてフロントスピーカーにはダイヤトーンのDS-G50をマルチ接続するシステムを構築した。システム的にはライトながら、ひとつひとつのユニットにはベテランオーナーらしいこだわり満載。各ユニットのチョイスには長年の経験が反映された確かなシステムデザインとなった。
フロントスピーカーに選んだダイヤトーンのDS-G50はナチュラルなサウンド、聴きやすさを重視して選んだユニット。まずはライトなシステムという狙いから外部アンプは設けず、サイバーナビの内蔵アンプを使ってツイーター/ミッドバスをマルチ駆動する。
◆カーナビの内蔵アンプを活用してシステム化
ただしサブウーファーには強力なアンプを投入
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N-BOXへのオーディオインストールでは“ライトなシステム”というテーマがあったので、フロントスピーカーの駆動には内蔵アンプを使っている。用いているのはカロッツェリア・サイバーナビ。サウンド面でも定評のある高品質カーナビであることから、内蔵アンプのクオリティ的にもレベルの高いユニットだ。ダイヤトーンのDS-G50を存分に駆動してオーナーの望み通りのサウンドを再現している。オーナー曰く「現代の内蔵アンプは想像以上に良く鳴る、今回のシステムで内蔵アンプの音の良さをあらためて体感しました」と仕上がって愛車の音にも満足げだ。
さらにキッカーのサブウーファーL7をドライブするのは強力なパワーアンプであるキッカーIX1000.1。ライトなシステムとはいえ低音はきっちり再生することは外せないと考えた曽根さん、加えてキッカー好きのオーナーが考える最強の組み合わせがL7+IX1000.1だった。コンパクトなパワーアンプなので取り付け場所を選ばないのもメリット、現状ではユニットはシート下に設置されているが、これはあくまでも第一形態。今回はライトなインストールにこだわって仕上げているが、今後は取り付け面でも進化させていく予定なので今後のインストールの進化も楽しみだ。
◆L7+エンクロージャーをラゲッジに設置
音圧&サウンドクオリティを備えた低音を再生
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ラゲッジにはエンクロージャーを組んでキッカーL7をインストール。先にも紹介した通り、高品質で鳴りっぷりの良い低音はオーナーにとっては必須の項目だったので、サブウーファーユニットもエンクロージャー製作にも抜かりなし。その点はオーナーと長年の付き合いがあるプロショップであるカーファイに対する信頼感は厚く、実際に満足感の高い音作りがなされていたという。
取り付けはラゲッジの右サイドにエンクロージャーを設置するスタイル。十分な容量のエンクロージャーを組みつつしっかりと荷室を残しているのもオーナーの望み通り。低音サウンド的には満足感が高いこともあって今のところはラゲッジのさらなる作り込みに関しては予定は無いという。
今回のインストールはあくまでもライトで自然な作り込みを目指したもの、コテコテのカスタムオーディオにはしないという思いで製作された。しかし、今後はフロントスピーカー用に外部アンプを導入する計画などもあり、徐々にシステムアップを考えている。取材時点で納車直後だったこともあり、まだまだスタート地点だというN-BOX。ベテランらしいツボを押さえたシステムアップ、インストール変更などを少しずつ楽しんでいく予定だ。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。