4月1日、『4th New Style Meeting Sound Park in 堺浜』が、「海とのふれあい広場(大阪府堺市)」にて開催された。ちなみに当会は、3台1組のチームにてトーナメントを戦うという新趣向のサウンドコンペ。だがコンペではありつつも、雰囲気は至ってピースフル。
一回戦から決勝までの熱戦が、和気あいあいとした空気の中繰り広げられた。そんな会に参戦した充実のオーディオカーの中から、カーオーディオ専門サイト『PUSH ON! マイカーライフ』の登録店よりエントリーした注目車両の、システム構成&サウンドインプレッションを詳細にリポートする。
◆三菱 デリカD:5(オーナー/近藤アキラさん)by AVカンサイ宝塚店
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カーオーディオ歴は約6年になるという近藤さんは、三菱『デリカD:5』で参戦した。ちなみに近藤さんが本格的なシステム構築を実行したのはこのクルマから。3年前に手をかけ始めたとのことだ。
愛用機材のラインナップ以下のとおり。ソースユニットとしてアイバッソオーディオのDAPを使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP ULTRAをチョイスした。パワーアンプにはブラックスのグラフィックシリーズの4chモデルを2台採用している。フロントスピーカーはモレルのイレイトカーボンプロ。サブウーファーにはダイヤトーン・SW-G50をセレクトした。試聴してみると、サウンドステージの広大さがまずは好印象。奥行きが深く、左右の幅も十二分。また音色の豊かさにも良さが出ていた。
◆BMW 2シリーズ グランクーペ(ショップデモカー)by イースト
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大阪府の人気店「イースト」は、デモカーのBMW『2シリーズ・グランクーペ』で参戦した。なお当車はさまざまな新手法が試されながら、随時システムアップが成されているという。当イベントの直前にはドアスピーカーの取り付け位置が奥側に変更され、サウンドステージの再現性が高められたとのことだ。
使用機材は以下のとおり。ソースユニットとしてカインのDAPを使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP ULTRAを採用している。パワーアンプはDLS。ツイーターにはスキャンスピークのモデルを、それ以外にはベンチャーオーディオのモデルを選択している。その音は、ステージングが良好。リアルな音場が目の前に広がりスピーカーの存在感が消えている。質感の高さにも好感が持てた。
◆プジョー 308(オーナー/村田信洋さん)by カーオーディオクラブ
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村田さんは、プジョー『308』で登場した。当車のシステムが完成したのはイベントの1か月前とのこと。クルマを新しくしたのに伴い、主なユニットを前のクルマから移設して仕上げられている。なおその際にDAPとプロセッサーが新調され、サブバッテリーが追加されたという。
使用機材は次のとおり。ソースユニットとしてソニーのウォークマンをチョイスし、プロセッサーにはヘリックスのDSP PRO MK3をセレクト。パワーアンプにはグラウンドゼロの上級4chモデルを2台使用し、フロント3ウェイ+サブウーファーもグラウンドゼロの精鋭で統一している。そのサウンドは至ってクリア。各楽器の音やボーカルがしっかり分離し、1音1音の輪郭もシャープ。良質なHi-Fiサウンドを楽しめた。
◆アウディ S5(オーナー/紙谷祐亘さん)by AVカンサイ堺店
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紙谷さんは、当イベントの直前に完成したばかりだというアウディ『S5』で参戦した。紙谷さんがこのクルマに手をかけ始めたのは昨年の6月。そのときにはフロントスピーカーとサブウーファーを載せ換え、今回はプロセッサーを新しくしたとのことだ。
搭載機材の顔ぶれは次のとおり。DAPはアイバッソオーディオ、プロセッサーにはリゾルトの最上位機を使用。パワーアンプはブラックスのグラフィックシリーズの4chモデル×2台。そしてフロントスピーカーはモレルのイレイトカーボンプロで固め、サブウーファーにはカロッツェリアの1000RSシリーズのモデルがセレクトされている。その音は全体的に分厚く、かつ1音1音に芯がある。音の分離感も良好でS/N感も上々。完成度が高かった。
◆ポルシェ パナメーラ4スポーツツーリスモ(ショップデモカー)by ルロワ
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愛知県の実力店「ルロワ」も、ポルシェ『パナメーラ4スポーツツーリスモ』にて参加した。搭載機材の布陣は次のとおりだ。ソースユニットとしてアイバッソオーディオのDAPを採用し、プロセッサーにはブラックスのBRAX DSPを選択。パワーアンプにはダモーレエンジニアリングの4chモデル、A1500.4×2台を使用している。スピーカーはフォーカルで統一した。ツイーターとミッドウーファーとサブウーファーがフラッグシップコンポーネントキット、ユートピア ビー ウルティマ、そこにユートピアMのスコーカーを組み合わせてある。試聴してみると、質感の良さにまずは唸らされた。またキレ味がシャープで、同時に重みと深みもある。手応えのあるハイエンドサウンドを満喫できた。
◆トヨタ プリウス(ショップデモカー)by サウンドフリークス
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岩手県の名店「サウンドフリークス」もショップデモカーのトヨタ『プリウス』にて参戦した。当車はパワーアンプ内蔵DSPを核としてシステムを構築している。つまり「合理的な構成としつつ、その中でどこまでサウンドクオリティを高められるか」がテーマだ。
搭載機材の陣容は以下のとおり。DAPにはソニーのウォークマンを使い、パワーアンプ内蔵DSPにはヘリックスのV-EIGHT DSPをチョイスした。スピーカーにはブラムのシグネチャーマルティックスを採用し、サブウーファーはヘリックス。なおミッドレンジを片側で2つずつ用いて「バーチカルツイン」が実行されている。その音は、情報量が豊富で、結果、音色も音場も実にリアル。そして濃密かつ緻密。聴き心地の良いステレオサウンドを味わえた。
◆BMW X2(オーナー/川口さん)by イングラフ
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川口さんは今年の3月に完成したばかりだというBMW『X2』でエントリー。クルマを新しくしてシステムも一新させたとのことだ。
使用機材は以下のような陣容となっている。ソースユニットとしてソニーのDMP-Z1を選び、プロセッサーにはリゾルトの旗艦機をチョイス。パワーアンプにもブラックスのフラッグシップモデルであるMX4 PROを2台使い、スピーカー群はマイクロプレシジョンのトップエンドシリーズで固めた。目指すは「メリハリのあるサウンド」。また、スピーカーの特長を引き出すことにも注力したという。実際に聴いてみると、1音1音の伸び、ハリ、コク、艶がそれぞれ十二分。全体的には活力があり説得力も強い。楽曲の世界に引き込む力も強力。ハイレベルな良音を堪能できた。
◆トヨタ GR 86(ショップデモカー)by パラダ
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福井県の人気店「パラダ」は、完成したてのニューデモカー、トヨタ『GR 86』で参戦した。当車のオーディオコンセプトは「現実的な本格システム」。パワーアンプ内蔵DSPを核に据え、インストール法も現実路線。ミッドウーファーはドア内部に取り付け、サブウーファーには薄型モデルをチョイスしてボックスもコンパクトに仕上げてある。
使用機材は次のとおりだ。ソースユニットにはゴールドホルンのデジタルメディアプレーヤーを使用。そしてパワーアンプ内蔵DSPがヘリックスのP-SIX DSP ULTIMATE。スピーカー群はフォーカルのフラックスEVOシリーズのモデルで統一した。その音は、自然なバランスで聴きやすい。低域にはパンチ力があり高音は伸びやか。音場の立体感の表現にも特長が現れていた。