パワーアンプとDSPの追加を千葉県のアークライドで実施して満足の高音質化を果たした堀江さんのハイエース。同時にデザイン性豊かなセンターコンソールをワンオフでオーダーして、サウンド向上に加えて内装カスタムのアピールポイントを完成させた。
◆システムアップ時にセンターコンソールをワンオフ
ユニット設置に加えてドリンクホルダーなども込める
既存のスピーカーを生かしつつ、高音質化のためにパワーアンプやDSPを追加することにした堀江さん。しかし仕事で使っているハイエースは荷室をスポイルする取り付けはNG。そこでインストール場所として選ばれたのがセンターコンソールだった。そこで追加ユニットをビルトインするべくコンソールのワンオフをオーダー、限られたスペースにロックフォードのパワーアンプ・R2-300X4とヘリックスのDSP-MINI MK2をインストールした。
「サウンドはもちろんなんですが、ワンオフしたセンターコンソールのデザインが気に入ってます。ショップでデザインの打ち合わせをしているときにある程度の完成形は想像していたんですが、実際に形になってくるとなおさら良いですね~。ユニット部分にはアクリルとイルミ処理も施されてるのも良いですね」
センターコンソールをワンオフするとあって、デザイン性や機能性自由自在。そこで、どのような装備にするかはショップと綿密に打ち合わせして、自分流のコンソール設計をプランすることになる。
「センターコンソールを作る上でドリンクホルダーは3個欲しかったんです。これは飲み物に加えて灰皿と小物入れとして使いたかったからです。また仕事で使う鍵が収納できるスペースも欲しい、デザイン面ではイルミを使ってライトアップすることが希望でした。盛りだくさんだったんですが、取りあえずダメ元で全部リクエストしてみたんです。せっかくワンオフするのだから、欲しい仕様は取り入れたいと思ったんです。結果的には想像以上にカスタムに仕上がっていてすごく満足しました。荷室は仕事の荷物でいっぱいなので、センターコンソールに個性的なデザインが込められたのは良かったです」
◆高音質化で仕事でのクルマ移動が快適になり
車内で良く聴く曲のジャンルもどんどん拡大中
先にも紹介した通り堀江さんにとってハイエースは毎日の仕事で使用している仕事クルマだ。そのため乗車時間もかなり長く、車内の快適性+仕事の環境をアップさせるために高音質化は堀江さんにとって欠かせない要素だった。
「オーディオをグレードアップして高音質化したら、毎日のクルマ移動のイメージが変わりました。渋滞にはまっても良い音で好きな音楽を聴いていると、あまり苦じゃ無くなったんです。仕事で距離を走る場合でも移動が楽しくなったのもメリットでした」
車内でのオーディオの位置づけも変わってきたという。
「以前は車内では映像を見ることも多くて、あまり音楽を聴かなかったんですが、今ではクルマに乗っている間はずっと音楽再生を楽しんでいます。ストリーミングでいろいろな曲を聴くようにもなりました。“好きな音楽を好きなだけ聴いていられる”クルマでの移動はほんとうに楽しい時間になりました」
曲の聴き方や曲のセレクトもオーディオのグレードアップに合わせて変化しているようだ。
「R&B、ポップスなどを中心に聴くことが多いんですが、特にR&Bを聴くときには低音がきっちり出ているサウンドが心地良いです。またゆったり系の曲を聴くと高音質なのがより強く感じられるんです。それもあって以前はそれほど聴いていなかったバラード系の曲を良く聴くようになりました。これもオーディオをグレードアップした影響のひとつだと思います」
◆システムアップによる高音質化に気を良くし
速くも次期スピーカーを考えて比較試聴を開始
パワーアンプやDSPの追加でシステムアップを実施し高音質化を果たした堀江さんのハイエース。現状のサウンドには満足しているが、ここまでの高音質化を経験するとさらに上が気になっている。
「今のシステムの音にはかなり満足しているんです。音質面も音の広がりも十分良いと思っています。しかし今の音に慣れてくると、もっと良い音にしたくなる時期が来るかも知れないですね」
気の早い堀江さんはすでに次のシステムアップを想定して、グレードアップの計画だけは先に進めているのだとか。
「次にシステム変更するならスピーカーをグレードアップしてみたいですね。ツイーターの取り付けも変更したいですね。またスピーカーを交換するならばドアのミッドバスもアウターバッフルで取り付けることを想定しています。実はすでにいくつかのスピーカーを試聴して、次期スピーカーの選定を徐々にはじめているんです。いろいろなスピーカーの音を聴いて好みの音がわかりはじめてきたところです」
仕事利用のハイエースという限られた条件の中で高音質化を進めている堀江さん。パワーアンプやDSPによる進化で満足感を得て次のステップを踏み出しているところだ。仕事で長時間使うクルマだけにサウンドには徹底してこだわる、次なるシステムアップでは自分好みのサウンドの追求がテーマになりそうだ。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。