大人のスポーツスタイルを標榜するRAYS(レイズ)のブランドである「HOMURA」(ホムラ)、王道デザインである2×9クロススポークを備えた「2×9Plus」は幅広い車種にフィットする。新たに登場した「2×9Plus JET BLACK EDITION Ⅳ」は映えるブラッククロームコーティングが注目のモデルとなった。
ラグジュアリー感と余裕が漂う、大人コンサバなスポークデザイン

クロススポークデザインによる、上質で大人のムードがすっかりホムラの定番スタイルとなっていて、5本、7本、10本、15本とさまざまなスポーク数をラインアップするホムラだが、中でもバランスの良さからメインストリームとなっているのが9本のクロススポークを備えた「2×9Plus」だ。2×9Plusはスポークを大きくリムオーバーさせるフォルムで大径感を強調し、目の細かなスポークとも相まってラグジュアリー感を足もとに注入するには絶好のモデルとなっている。
そのまとまりの良いデザインから車両とのバランスを取りやすいこともあり、車格や車種、ドレスアップの方向性に限定されること無く幅広い車種への適合が約束されるモデルで、18インチ~22インチまでのサイズ展開を揃え、ビッグサイズミニバンとSUVをメインターゲットにしながら、様々な車種の足もとをグレードアップするのに適したホイールだ。

加えてライトユーザーからも、2×9Plusが高く評価される点も特筆すべきポイントだろう。例えば純正18インチの車両を1インチアップして19インチ化するユーザーなど、足まわりはわずかなロワードのみで、ホイール変更が最大のドレスアップメニューだというケースが想定されるが、そんなライト派のユーザーが2×9Plusを選ぶ理由は、ホイールを履き替えることによる“変わった感”だ。
ノーマルに近い車両に対して同モデルを履くことで、ひと目見ただけで足もとをグレードアップしていることがわかりやすく、これが2×9Plusをチョイスする大きな理由になっている。
より大径に魅せるリムオーバーのデザインが上質感を底上げする

2×9Plusは伸びやかな2×9のクロススポークデザインが一番の見せどころで、センターパートから滑らかに持ち上がったスポークはリムに向かってY字形状を描いてシャープに伸びていて、しかもリム側で鋭角な先端部を伴ってリムオーバーするデザインとしているのでフォルムが上質感と大径感を強く感じさせる。
さらに上質さを引き出しているのは高品質なセンターキャップであり、ブラックを基調としたレンズデザインのキャップには“RAYS”のロゴが浮かび上がる。ホイール本体のみならず、センターキャップにまで質感の高さを求めるのもホムラブランドの特徴でもあるだろう。

もうひとつの見どころは、センターパートの外周部に施された“HOMURA”の文字だろう。スポークが急激に立ち上がってラウンドするちょうど中間部分に施されているのもかなり特徴的なデザインだが、ここにレイズの特許技術であるA.M.T.を用いてマシニング刻印される。
文字部分はアルミそのものの輝きで、これ見よがしなロゴ処理とは異なる上質感漂うアクセントになっているのも、大人のデザインを目指すホムラらしい演出だ。

光輝調のシルバーである「グレイスシルバー」に加えて、「グロッシーブラック/リムエッジDMC」のカラーリングをラインアップしていて、いずれも上質さやラグジュアリー感を漂わせる仕上がりで愛車をワンランク上のステージに引き上げてくれるホイールとなった。
2×9Plusに限定エディションが登場! 細かな変更だが印象は大きく変わる

そんな2×9Plusに限定仕様として新たに用意されたのが「2×9Plus JET BLACK EDITION Ⅳ」だ。基本的な造形は2×9Plusと同じながら、カラーリングや細かな意匠変更が加えられたバリエーションモデルなのだが、わずかな仕様違いでここまでイメージが変わることを示してくれるモデルでもあるので注目した。

同モデルの最大の特徴となるのがカラーリングで、採用されたのは「ブラッククロームコーティング」。光輝調でありながらブラッククロームの落ち着いた色調を備えたカラーであり、ベースモデルとなった2×9Plusのグレイスシルバーの華やかさとはまた異なる落ち着いた輝きを携えたモデルとなっていて、細かな造形や多面で輝くスポークデザインを備えたフォルムにより、見る角度により輝き感が変わる効果も発揮する。
クロームメッキのような美しく精悍なトーンを備えたカラーは”JET BLACK EDITION”ならではのフィニッシュとなっている。

もうひとつのトピックとなったのがセンターパートに施されたHOMURAのロゴであり、こちらはマシニングで切削された文字部分にレイズの特許技術となる”RAP”(レイズアートペインティング)によってレッドクリアーカラーを施している。色ムラの無い透明感溢れる仕上がりがRAPの特徴でもあり、ブラッククロームコーティングのカラーリングとのコンビネーションでさらに映えるアクセントになった。

そして2×9Plusでもこだわり抜いてデザインされていたセンターキャップだが、2×9Plus JET BLACK EDITION Ⅳでは新たに専用のセンターキャップを新開発する力の入れようで、深いダーク色をベースにした仕様でRAYSのロゴが浮き上がる独特の効果を発揮している。設計時にはセンターキャップのサンプルを何度も試作して作り直したという開発陣こだわりの力作でもあり、特に注力した文字部分のクリア感はとにかく秀逸。
ホイール全体のクリアコーティングによる透明感にマッチする美しいセンターキャップが完成したことで、深みを感じさせるカラーリングに加えて細部の造形へのこだわりも込めた「2×9Plus JET BLACK EDITION Ⅳ」は、限定モデルならではの特別感を纏ったモデルとなった。

今回紹介した「2×9Plus」「2×9Plus JET BLACK EDITION Ⅳ」の2つのホムラ、基本的には同じフォルムを持つ両モデルだが、カラーリングや意匠の違いがここまでの差別化につながることは驚きと言える。
上質でどんなクルマにも合わせやすく、同時に変わった感が強く感じられる両モデル。ホムラのメインストリームを形作っている2×9の定番デザインを選ぶ際、そのセレクトの可能性の拡大はユーザーにとっても大きなメリットに違いないだろう。
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