質実剛健で硬派な4WDパーツを数多く送り出し続ける「4×4エンジニアリングサービス」。東京オートサロン2025のブースでは、従来とはちょっと毛色の違うランクル250&70を展示したので順番に解説する。
都会でも映えるオーバーランド仕様の提案、ポン付けのワイドフェンダーで理想的なホイールマッチングを実現
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4WD界の中で、近年最大のトピックになっているトヨタ『ランドクルーザー250』。各社のパーツ開発が進む中、4×4エンジニアリングサービスでは新たなデモカーをオートサロン会場でお披露目した。コンセプトは“都会でも映えるオーバーランド仕様”。つまり街乗りの快適性を備えつつ、本格的なオーバーランドスタイルもしっかり備えている両刀遣いの250をコーディネートした。
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真っ先に注目したのは足まわり。ホイールには同社の「ブラッドレーフォージド匠」をセット。新たに20インチモデルを新サイズとして設定するほど、狙いすましたマッチングを見せる。タイヤは2025年3月発売のトーヨータイヤ「オープンカントリー R/T トレイル」を装着し、トーヨータイヤブース以外でのマッチングがみられるのは4x4エンジニアリングサービスの2台しかいないので合わせて注目だ。
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鍛造モデルの匠は、ブラッドレーの中でフラッグシップに位置するモデル。ランクル250のグレード感、さらには街乗りで映えるクオリティを考えるとオススメのチョイス。
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またセンターキャップも新設計したものを採用。従来の4WDホイールにありがちな、大きなハブをカバーするために飛び出したキャップ形状ではなく、フラットなデザインが特徴。近年の主要な4WDモデル(特に独立懸架の車両)ではハブが低くなりがちなデータを取った上で設計したサイズ感で、ランクル250に加えて、ランクル300、プラド、ランクル200、タコマ、タンドラなどでも適合することが確認されている。
スチールにステンレスのオーナメント、さらにはロゴ部分はエッチング加工を施す質の高い造りなのも所有欲をくすぐるアイテムだ。
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デモカーにセットされたホイールスペックは20in 9.0J IN+18。これは足もとのしっかり感や奥行きを感じさせるために、リム深を確保したいというのが狙い。そのためハイオフセットの純正に対してはやや外に出てしまうため、専用のオーバーフェンダーキット(35mm/片側)を新たに開発して今回装着された。
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オーバーフェンダーはデザイン的にも純正フォルムを踏襲したスムーズなスタイリングで、AES製による高精度パーツなので安心してポン付けできる。もちろん乗り換え時には簡単に取り外して純正に戻せるのも、リセールバリューに影響せずカスタムが楽しめる素晴らしい提案だろう。
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さらに足まわりには、開発中の2インチ・リフトアップスプリングを装着。純正ショックとマッチングさせる設計で、最小限のパーツ交換でしっかりリフトアップできるのが魅力。今後はオリジナルショックの開発も進めていくが、その際にもこの2インチアップコイルをはそのまま使うことができるため、足まわりを順次グレードアップしていく最初のパーツとしても最適だろう。
外装にはフロントランナーのルーフラックやダーチのサイドオーニングなどを装備し、誰もが知るオーバーランド仕様の本格パーツを取り入れることで、なんちゃってではなく本物感を出している雰囲気を出すのに一役買っているだろう。
オンもオフも1台で楽しめる欲張り仕様!日常の快適性はしっかりと確保しながら、コンペユースに対応する懐の深いスペック
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もう1台のデモカーは、再々販されているトヨタ『ランドクルーザー70』。こちらのコンセプトは“オン/オフ両方楽しめる仕様”だ。70と言えばオフロードをゴリゴリに楽しむヘビーユーザーが愛用するイメージがあるが、現行の再々販モデルはワゴン登録となり、ファミリー層などが普段使いするケースも増えている。そんなユーザー層をターゲットにしているのが現行の70だ。
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そこでオン/オフの両方を快適に楽しむ仕様の、キーになったのが足まわり。2インチのリフトアップを施すのだが、特に注目したのはリーフスプリングだ。純正では2枚構造のテーパーリーフを採用し快適な乗り心地を優先させているのがわかる。そんな現車のコンセプトを踏襲して開発されたのが3枚構造のテーパーリーフだ。
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2インチアップを果たし高耐荷重をクリア、それでいてしなやかに動くリーフでオンロードでの快適性も高いのが魅力。同社のカントリーサスペンションの思想でもある“オフだけをターゲットにしない”サスペンション作りがここでもしっかり反映されることになった。
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さらに外装で注目なのが参考出品となったアイアンバンパー(前後)。特にフロントはウインチバンパーとしての機能を備えた同社としても斬新なモデルとなった。しかも無骨ではあるものの、ウインチをバンパー内に納める構造とすることで街中でもスマートで映えるデザイン。市販化が待たれるパーツだ。
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ホイールはブラッドレーVを履きこなすのだが、その理由はブラッドレーの誕生と70のデビューがほぼ同時期であること。そして再々販の70が歴史と最新技術の融合(デザインは踏襲しつつLED等のパーツは最新を備える点など)であることから、長く愛され続ける5本スポークデザインのブラッドレーVを合わせることは、クルマのコンセプトにもフィットすると考えられる。
しかも現行のブラッドレーVは強度的にも一般的な955kgより高い基準をクリアしているなど、スタイリングは踏襲するが中身は最新というコンセプトも70と共通しているのもポイントだ。
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これら2台のデモカーの取り付けられた装備で、もう1つの注目アイテムがボンネットダンパーだ。ランクル250もランクル70もボンネットが大きく重い、メンテナンス時の開閉も一苦労という場合がある、リフトアップした際にはなおさらだ。
そこで活躍するのが新作のボンネットダンパーだ。ボンネットを開けるとダンパーの力ですっと開き~止まる構造(ワンストップ機能)。この状態で、エンジンルーム内の主なメンテナンスは十分こなせる。そこからさらに軽く手を添えて押し上げると、純正よりも大きくオープンする2アクションの動作が可能だ。ボンネットの長さや重さを計算して作ったダンパーを用い、純正取り付け位置やボルト穴を使ったボルトオン取り付けが可能なモデルなのも注目の便利アイテムだ。
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さらにブースではブラッドレーフォージド匠の新サイズとなる20インチモデルを多数展示。メルセデスベンツ『Gクラス』ランドローバー『ディフェンダー』などの、高級輸入4WDへの対応にも力を入れている。純正キャップ仕様のモデルも展示されており、輸入4WDにも本格4WDホイールの性能と歴史を味わえるモデル群が用意される。本物志向のユーザーには、間違いなく「ブラッドレーフォージド匠」がおすすめだろう。
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2台のデモカーで新たなコンセプトを打ち出した4×4エンジニアリングサービス。ベース車のテイストや時代に合わせた開発を加速させ、4WDの新たな魅力を掘り起こすパーツが続々と登場中だ。本物志向のパーツチョイスを志すユーザーには見逃せないメーカーだ。
待望の20インチが登場!「ブラッドレーフォージド匠」の詳細情報はこちら土田康弘|ライターデジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。