ドイツ発のスピーカーブランド、FLUX(フラックス)。
昨年の日本初上陸以来、装着ユーザーもじわじわと増加中だが、そうは言ってもまだまだ発売開始からは日が浅い。すみずみにまでこのブランドの特長が認知されるには至っていないということも、また事実だ。そこで当企画。全国の有力ショップにインタビューを敢行し、FLUXの魅力の神髄を浮き彫りにしていく。
第2回目の今回は、広島県の気鋭ショップ、Truthの掛谷さんにご登場願った。まずは掛谷さんのFLUXについての印象からお聞きした。
「昨年、ボストンアコースティクスがカーオーディオから撤退するというニュースが流れましたよね。Hi-Fi系のブランドが1つ減ることになることを残念に感じていたのですが、それに呼応するかのようなタイミングでFLUXが登場し、聞けばナチュラルサウンドがウリだという。音を聴く前から期待しましたね。もちろんボストンとは別ブランドですし、ボストンがアメリカのブランドでこちらはドイツですから、ボストンの代わりということにはなりませんが、音質系のユーザーの選択肢の数がキープされるということは喜ばしいことだと思いました。さらに、ルックスが良いことにも好印象を持ちましたね。音質系のブランドでも、見た目が良いに越したことはありません。
そして、5グレードすべて、2ウェイと3ウェイが選択可能であるというところにも興味がわきました。どのグレードを選んでも、最初2ウェイで導入してその後から3ウェイ化することが可能です。これは新しいですよね」
というわけで、当初からFLUXに熱視線を送っていたという掛谷さん。実際に取り扱ってみてからの印象はどうだったのだろうか。
「最初に取り付けたのは、最上級機のリファレンスシリーズの2ウェイです。さすがにフラッグシップモデルですし、情報量が多いと感じました。クセがなくナチュラルなサウンドが聴けますね。中域に芯がある、とも感じました。ボーカル帯域がしっかりと鳴ってくれます。帯域バランスもいいですね。
ところでFLUXはサブウーファーのラインナップが少ないんですよね。つまり、サブウーファーに関しては他のブランドのものを組み合わせることが多くなると思います。逆に、何を組み合わせるといいのか、という興味もわきました。まだ、実際には試していませんが、予想としてはJLオーディオのサブウーファーがドンピシャな気がします。サブウーファー帯域が目立ち過ぎてもいけませんし、その点、JLオーディオならFLUXと組み合わせたときのバランスがもっとも良さそうです。サブウーファーの組み合わせを考えるところも楽しめるのではないかと思います」
最後にFLUXの良さをまとめていただいた。
「他のグレードのモデルもFLUXならではの音質傾向は同じです。予算を度外視すればリファレンスシリーズがもっともおすすめですが、どこから始めてもそれぞれ楽しめると思います。エントリーユーザーから上級者まで、それぞれにおすすめできるブランドなので、音質にこだわる方なら、ぜひ候補に加えてみてほしいですね」
この言葉を、多いに参考にすべし!