昨年の日本初上陸以来、じわじわと勢力を拡大しているFLUX(フラックス)。
その素性に迫ろうと、全国の有力ショップにインタビュー取材を敢行している当コーナー。今週は、福井県の気鋭ショップ、Custom & CarAudio PARADA(パラダ)の北畑さんにご登場願った。
まずは、北畑さんのFLUXとの出会いについてお聞きした。
「去年からFLUXの存在は知っていたのですが、それほど興味を持っていなかったんです。ところが、今年3月に開催されたイースセミナー & ショーで初めて聴いて…。衝撃を受けました。
FLUXの本国スタッフが自社製品の説明をするというセミナーを何気なく受講してみたら、とにかく自信満々なんですよ。それほど自信があるのなら実際に音を聴いてみようと、同時開催されていた『FLUXコンテスト』のエントリー車両の音を聴かせてもらったんです。確か、ダイヤトーンのサウンドナビの内蔵アンプで、最上位機種ではないFLUXのスピーカーを搭載していたクルマだったと思います。話を聞いたら、EQもフラットで、とにかく自然に鳴らしているだけ、ということでした。クセがなく、誇張もなく。このシステムでこの音が出せる、しかもハイエンドモデルではない…。正直、相当に興奮しました(笑)」
実際に装着してからの感想はどうだったのだろうか。
「ホンダのN ONEに乗っているお客様が、純正からのスピーカー交換でご来店されました。どのスピーカーがいいかとご相談いただいたので、FLUXをおすすめしました。最廉価のベーシックシリーズの2ウェイ(3万8325円)を、シンプルなデッドニングとワンオフのインナーバッフルで取り付けました。クルマの中で出音を聴いて驚きましたね。エントリーグレードの音とは思えませんでした。思わず聴き入って、30分はクルマの中にこもっていました」
ますますFLUXに魅了されることとなった北畑さんは、現在、最上位グレードのリファレンス・シリーズを使用したデモカーを製作中だという。
「7月21日に開催される『百万石サウンドミーティング』で、新しいデモカーをデビューさせる予定です。純正ヘッドにカロッツェリア・AXM-P01を組み合わせ、プロセッサーにはカロッツェリアXを、アンプはJLオーディオのHDシリーズを使用します。どんな音が聴けるのか今からわくわくしています。このイベントに来場される方は、ぜひ当ショップブースに立ち寄って試聴してみてください。FLUXの魅力を堪能していただけるはずです」
参加予定の方は、要チェック!!
最後に、FLUXの攻略法もお聞きした。
「グレードが豊富なのがFLUXの特徴ですが、予算に応じてまずはミッドウーファーだけを良いものにして、ツイーターはその下のクラスのものを付けておく、というやり方も面白いと思います。ミッドウーファーもツイーターもグレードをそろえて導入するのが定石ですが、FLUXなら別グレードのものを組み合わせるのもアリです。2ウェイの場合、ミッドウーファーが広い帯域を担当するわけなので、ミッドはとても重要です。まずはそこに予算をかけておく、という作戦です。そして余裕ができてからツイーターをグレードアップする。こうすることで、予算を有効に使えるとともに、システムアップしていく楽しさも味わえます。FLUXは下のグレードのモデルでも一定の能力を発揮しますしグレードが異なっても音色傾向は同様です。だからこそ、このようなやり方も可能になるんですね」
「下から上まで、それぞれのシリーズがそれぞれ高いコストパフォーマンスを発揮するブランド」。これが北畑さんのFLUX評のポイントだ。FLUXは、エントリーユーザーから上級者までそれぞれを楽しませてくれるブランド、というわけなのだ♪