『中四国オートサウンドフェス 2022』が5月29日、道の駅 多々羅しまなみ公園(愛媛県今治市)にて開催された。なお当会では、参加者同士がお互いのクルマの音を聴き合いその投票にてサウンドコンテストの順位が決まる。
ゆえに、コンペというよりも親睦会という色彩の濃いイベントとなっている。今回も当イベントならではの和気あいあいとした雰囲気の中、充実の時間が経過した。
ここでは、そんな当コンテストに参加したオーディオカーの中から、カーオーディオ専門サイト『PUSH ON! マイカーライフ』の登録店よりエントリーした注目車両をピックアップして紹介する。各車に積まれたシステムの全容、そしてそのサウンドインプレッションまでをリポートしていく。
◆トヨタ・プリウス(オーナー/Nさん)by アミューズ
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カーオーディオ歴は約10年になるというNさんは、トヨタ『プリウス』で参加した。使用機材は以下のとおり。ソースユニットとしてソニーのウォークマンを選択。プロセッサーにはヘリックスのDSP PRO MKllを採用し、コントローラーにはサウンドサスペンションのユニットを使っている。パワーアンプはブラックスの4chモデルとカロッツェリアXの2chモデルでフロントスピーカーを鳴らし、さらにはサブウーファーをカロッツェリアのD級アンプでドライブしている。そしてフロントスピーカーがDLSの旗艦シリーズ、サブウーファーがカロッツェリアのTS-W1000RSだ。試聴してみると、低音のキレ味の良さと中高音の充実感がまずは好印象。ボーカルやサウンドステージのリアルさにも良さが出ていた。
◆ホンダN-WGN(オーナー/池本 匡さん)by Kサウンド
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池本さんはホンダ『N-WGN』でエントリーした。ちなみに池本さんのカーオーディオ歴は約5年で、このクルマに手をかけ始めたのは1年半前。そして今年の3月にスピーカー交換を行い今の形が完成したという。搭載機材の顔ぶれは以下のとおりだ。メインユニットとしてカロッツェリアのサイバーナビXシリーズを使い、その内蔵パワーアンプでフロントスピーカーを鳴らしている。使用モデルはモレルだ。さらにシート下にミューディメンションのパワードサブウーファー(8インチ)を積んでいる。「どんな音楽でも気持ち良く聴けるように」サウンドセッティングが成されている。実際に聴いてみると、サウンドステージの再現性が高く、各楽器の音の分離感も良好。反応が素速く、ノリ良く楽曲を再生できていた。
◆トヨタ・カローラツーリング(オーナー/山下博之さん)by M.E.I.
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山下さんは、2年前から手をかけているというトヨタ『カローラツーリング』で参戦した。なお現在の形が完成したのは今年の2月。スピーカーをバージョンアップし、電源強化を行ったという。使用機材の陣容は次のとおりだ。ソースユニットとしてフィーオのDAPを使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP ULTRAをセレクトしている。パワーアンプにもヘリックスの4chモデルを2台採用。そしてフロント3ウェイにはイートンの旗艦ラインのコアを用い、サブウーファーにはダイヤトーンのSW-G50を使用する。なお、「今後のさらなるシステムアップも計画中」とのこと。試聴してみると、高音は美しく低音はタイトで芯がある。全体的にはレスポンスが良好でキレ味が鋭い。整ったHi-Fiサウンドが楽しめた。
◆ホンダN-ONE(オーナー/服部高久さん)by ガレージショウエイ
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服部さんはホンダ『N-ONE』でエントリーした。ちなみに服部さんはかつてはフルカスタムされた有名車、日産『フェアレディZ』を所有していたが、このクルマでは実用性重視でシステムを組んでいる。搭載機材のラインナップは以下のとおりだ。メインユニットとしてカロッツェリアのサイバーナビXシリーズを使い、その内蔵パワーアンプでフロント2ウェイスピーカー(カロッツェリア・TS-Z1000RS)を鳴らしている。そしてサブウーファーがカロッツェリアのTS-WH1000Aだ。サウンドのコンセプトは「どんなジャンルの音楽もそつなく奏でられること」とのこと。実際に聴いてみると、音色が正確で帯域バランスも自然。音源に含まれている情報が素直に再現されていた。質感の良さにも特長が出ていた。
◆トヨタ・クラウン(オーナー/新開保広さん)by ピットハウスコスギ
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新開さんは、今年の2月にシステムを完成させたというトヨタ『クラウン』で登場した。なお新開さんのカーオーディオ歴は約15年になるという。最初の5年ほどはDIYにて楽しんでいたのだが、10年前からプロショップを利用しているとのこと。当車に積まれている機材の顔ぶれは次のとおりだ。ソースユニットとしてiPodを使い、パワーアンプ内蔵DSPにはオーディソンのモデルを採用している。フロントスピーカーにはブラムのモデルをチョイスし、サブウーファーにはキッカーのパワードモデルをセレクトした。「原音どおりの自然な音」が目指されているとのことだ。その音は、全体的にエネルギー感がみなぎっていて快活。それでいて耳に刺さることなく聴きやすい。また密度感の高さにも好感が持てた。
◆マツダCX-8(オーナー/高松 亨さん)by サウンドカーペンター
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高松さんは、当イベントの直前にシステムが完成したというマツダ『CX-8』で参戦した。なお、このクルマにオーディオ機器を積み始めたのは去年の12月。そして今回はフロント3ウェイ化が成されたという。使用機材は以下のとおりだ。ソースユニットとしてソニーのウォークマンを選び、パワーアンプ内蔵DSPにはオーディソンのモデルをセレクトしている。そしてフロントスピーカーにはブラムのシグネチャーマルティックスシリーズのモデルをチョイス。またサブウーファーはカロッツェリアのTS-W1000RSだ。それをカロッツェリアのD級パワーアンプで鳴らしている。試聴してみると、まずは低域の質感の良さに好感が持てた。全体的には立体感の再現性が高く、1音1音の説得力も強かった。