ショップスタッフでもある廣下さんが愛車のVW『シロッコR』に個性的なオーディオインストールを施した。広島県のWarpsのデモカー的な役割も担っているこのクルマ、デザインのみならずサウンド面でもこだわり満載のオーディオカーに仕上がった。
◆女性ボーカルを中心に幅広い曲調を
楽しめるスピーカーシステムをチョイス
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ワープスのデモカーとして、廣下さんのオーナーカーとして作られたシロッコR。スピーカーとして選んだのはブラムだった、前編でお伝えしたサブウーファーや外向きユニットに加えて、フロントステージもすべてブラムで統一している。
フロントスピーカーにチョイスしたのはブラムのハイエンドとなるマルティックスシリーズの2ウェイユニットだ。ミッドバスにはWS6マルティックス、ツイーターにはTSM25MG45をセレクト。
「激しい曲も大人しめの曲も良く聞こえるのがブラムの良いところです」とセレクトの理由を語ってくれた。浜崎あゆみファンの廣下さんが主に聴くのは女性ボーカル。そんな趣味にもピタリと合致したのがブラムのサウンドだったという。
ミッドバスの取り付けはドアへのアウターバッフルとしている。バッフル面にはオーナーが大好きなパイソン柄の処理を施しラゲッジ&インテリア全体とのデザインの統一感も引き出す。ドア前方を巧みにカスタム処理して純正内装に違和感のないデザインに仕上げたアウターバッフルも美しフィット感満点の仕上がりだ。
◆Aピラーへのツイーター取り付けにも
個性的なデザイン要素を込めてアイデア満載
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ツイーターには同じくブラムのTSG25MG45をチョイス。マグネシウム振動板を持つ同シリーズのスタンダードモデル。取り付けはAピラーにビルトインされている。
Aピラーへのインストールデザインはリング状のアクリルを使ってツイーターをセットするスタイル。イルミ色にもこだわり、ラゲッジ&コクピットまわりなどの随所に見せている白のレザー処理&パイソン柄の処理と合わせて、ホワイト光のLEDをビルトインしている。
さらにAピラーへの取り付け面もしっかりと角度付け&周辺加工が施され、高域の指向特性に合わせたセッティングがなされているのが見て取れる。ダークグレー系の生地を使って張り替え処理されたAピラーもインテリアとマッチして落ち着いた仕上がりだ。
一方、アクセントとして込められているのは左ピラー上部のデザイン処理。クルマのあちこちに処理されているパイソン柄の生地を使ってデザイン処理。アクリルを使ったフィニッシュとしている。単に派手にするのではなく、ヘビ柄が好きなオーナーの好みを取り入れて、さりげなくパイソン柄を入れ込んだデザイン処理は大人のムード満点。コクピットのイメージを大きく変えるアイキャッチにもなっている。
◆操作部のオーバーヘッド取り付け等
隅々まで気を配った作り込みが上質
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ショップデモカーとしても機能している廣下さんのシロッコRはコクピットでの使い勝手もアピールポイントのひとつ。プロセッサーにはヘリックスのDSP-PRO mk2を用いるが、操作部&表示部のダイレクターは使い勝手&視認性の良い設置場所が選ばれている。設置したのはオーバーヘッド。マウント部をワンオフしてダイレクターをビルトイン取り付け。運転席のドライバーがいつでも操作&表示確認できるスペースで、使い勝手もカスタム要素も抜群の仕上がりとなっている。
使用する音源はすべてスマホに収めている。オーディオテクニカのDACであるAT-HDR500を装備し、スマホからのUSB入力をデジタル変換してプロセッサーへとデジタル伝送するシステムを構築。その他にも多彩な入力を備え、手持ちのDAPやスマホをプレイヤーとして活用できる環境を作っている。
大好きな浜崎あゆみを最高のサウンドで聞くために作ったシロッコR。デザイン面では好きなパイソン柄を積極的に使ってコーディネート。女性向け高級ブランドを思わせる上質なカラーコンビを使うなど、大人っぽく仕上げた内装デザインも印象的だ。ショップデモカーとして見たり聴いたりできるので、気になったユーザーはワープスに出かけて実車をチェックしてみると良いだろう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。