これまでもスポーティモデルを乗り継いできたて寺本さん、新たに手に入れたレクサス『LC500』には好みのスピーカーであるフォーカルを選択。トランクルームには千葉県のサウンドエボリューション・ログオンによる実用性&デザイン性豊かなインストールが施された。
◆好みのサウンドを目指してセットアップ開始、トランクルームには見せるデザインを込めた
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ずっと走り系のクルマに乗り続けてきた寺本さん。このレクサスLC500に乗る前にはシビック・タイプRに乗っていたというバリバリのスポーツドライビング志向だ。しかし昨今のエコカーや電動化の流れを見て“最後のガソリン車スポーツモデル”として手に入れたのがLC500だった。
同時にオーディオにも長らくこだわってきた。そのためクルマを乗り換えれば新たにオーディオをインストールするのが当たり前になっていた。もちろんLC500も好みのオーディオインストール実施する。スピーカーにはフォーカル・ユートピアMを選び、パワーアンプにはヘリックス・C-FOURを用いるシステムをベースとし、音圧を発揮しつつ女性ボーカルの美しい響きも両立させるサウンドを目指すことにした。
取り付け面でこだわったのがトランクのインストールデザイン。フロアに2台のC-FOURをインストール、ヘリックスのDSP-PRO MK3を中央に設置する左右対称の美しいレイアウトが見どころとなった。イルミによるショーアップ効果も備えるC-FOURなので、プロテクションカバーを外すとトランクルーム内は煌びやかなスタイルに変身するのも見どころ。サウンドと共にインストールデザインを追求したのもレクサスLC500の持つグレード感に負けないインストールを狙ったからだった。
◆音圧とクリアサウンドを兼ね備える、パワーアンプ選びもシステムのポイント
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トランクルームに設置されているのはヘリックスのパワーアンプであるC-FOUR×2台と同じくヘリックスのDSPであるDSP-PRO MK3。パワーアンプのチョイス理由はしっかりとした音圧を稼ぎ出せるモデルであること、同時に低歪みでクリアなサンドを再生できることだった。そんなニーズにピタリと合ったのがトータルバランスにも優れたC-FOURだった。デザイン的にもLC500のトランクサイズにもジャストフィットする絶好のセレクトとなる。
システムをコントロールしているのはDSP-PRO MK3。同ショップでも数々車両への取り付け実績を持つ定番のDSPであり、音質的にも調整機能的にも間違いの無いセレクトとなった。メインのオーディオプレイヤーとして用いるiPodとはブルートゥースを使った無線接続とし、純正のオーディオシステムからもRCA入力を介して音声信号を入力するシステムとする。高音質なのはもとより普段使いの手軽さも兼ね備えるために無線接続を積極的に使っているのはオーナーの狙いでもある。
◆トランクルームに設置したオーディオボードは、ボックス形状で荷物の積載性も両立するスタイル
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トランクルームの中央部に設置されたパワーアンプ×2台とDSPのオーディオボード。トランクルームの中へ島状に設置されたボックスは実はピッタリフィットする天板も備えているため、普段はすっぽり被せておくことでユニットを隠すことができる。天板はトランクのフロアと同様のカーペット仕上げとされているので、荷物を積み込むことにも抵抗はなさそうだ。トランクの使い勝手アップ&ユニットの保護という観点からメリットのある構造だ。
このクルマはフロントスピーカーに加えて、サブウーファーまでを備えていたマークレビンソン仕様をベースにしているので、基本的には純正スピーカー位置にフォーカルのユートピアMをインストールする手法が採られた。サブウーファーもリアトレーの純正位置にユートピアMの20cmユニット(8WM)が取り付けられたのでインテリアを大きく加工することなくスマートにインストールされている。
好きなフォーカルサウンドを引き出すためのパワーアンプ、DSPをトランクルームにカスタムインストールした寺本さんのLC500。高音質とレクサスらしい上質感、そして見せるオーディオまでの要素を詰め込んで、望みのスタイリングを作り上げた。次回の後編ではコクピットまわりの純正を尊重したインストールスタイルを紹介していくこととしよう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。