フロント2ウェイを左右独立のマルチアンプシステムとしたスズキ『スイフト』。製作したのは愛媛県のサウンドカーペンター。ダイヤトーン・サウンドナビをメインユニットに用いるシステムで高音質を狙ったこのデモカー。左右にステージが広がるサウンドが聴きどころだ。
◆左右独立のマルチアンプシステムでチャンネルセパレーションを高める狙い
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愛媛県にあるサウンドカーペンターがショップのデモカーとして製作したスイフト。もともとはダイヤトーン・サウンドナビを用いたシステム提案をするためのデモカーでもあったが、大きな特徴となるのは左右独立のマルチアンプシステムだ。
システムはパワーアンプにカロッツェリアのPRS-D700を2台用いて、右用(ツイーター/ミッドバス)、左用(ツイーター/ミッドバス)をそれぞれ独立させるというシステムを構築した。ダイヤトーン・サウンドナビの左右出力をそれぞれのパワーアンプに接続することでチャンネルセパレーションを高めるのが狙い。
一般的にマルチチャンネルのパワーアンプは左右の音がごくわずかだが混じってしまう。しかし別体のパワーアンプを左右別々に用いることで理論的に左右を完全分離することで理想的なチャンネルセパレーションを獲得している。ステレオ効果を最大限に発揮するために重要やチャンネルセパレーションを高めることを念頭に置いたこのデモカー、左右独立システムの導入がどんな音を生み出すかを試すことができる一台となった。
◆高機能カーナビの内蔵DSPをフル活用すればシステムの詳細なコントロールも可能になる
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一部の高機能なカーナビには高性能DSPが内蔵され詳細な調整がカーナビ単体でできるのが魅力。ダイヤトーン・サウンドナビもそんなモデルのひとつだ。このスイフトではカーナビ内蔵のDSPを用いてツイーター/ミッドバス/サブウーファーを帯域分割するためにクロスオーバーを調整する。クロスポイント(ハイパス/ローパス)、スロープの調整も備えている。
さらにタイムライメントはツイーター/ミッドバス/サブウーファーを個別で調整可能だ。マルチアンプシステムを採用しているので、パワーアンプを介していながらもフルコントロールが可能になる。
イコライザーは31バンドを備える、加えて左右独立での調整が可能なのも特徴。左右独立のシステムを採用しているこのクルマだけに、31バンドの詳細調整に加えて左右独立のイコライジングはより効果的に働くことになる。
◆高機能カーナビを中心としたシステム提案、シンプルに高音質システムを構築するにも絶好
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ダイヤトーン・サウンドナビをメインユニットに据えたサウンドカーペンターのスイフト。フロントスピーカーにはブラムのかつてのフラッグシップモデルであるマルチックスL MGを組み合わせた。加えてカロッツェリアのパワーアンプであるPRS-D700×2台を左右に用いる左右独立のシステムを組んだのが大きな特徴となった。チャンネルセパレーションを徹底追求したシステム&調整を施すことで“左右の音の広がり”を体感できるデモカーを作り上げた。
パワーアンプの情報量も高く密度感のあるサウンドを体感できることもアピールポイントのひとつとなった。また高機能カーナビを中心としたマルチアンプシステムのひとつの提案にもなっている。同ショップでは純正オーディオ+DSPアンプを使った近年もてはやされるお手軽なシステムと双璧をなす高音質システムへの入門的なセットとしているた。左右独立システムをチェックしたいユーザーにも絶好のデモカーになったので一度体験してみると良いだろう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。