トヨタの高性能車部門のトヨタGAZOOレーシング(TGR)は、スポーツカー『スープラ』の最終モデル「A90 Final Edition」を150台限定で発売すると発表した。同時に、スープラ「RZ」グレードの一部改良モデルも3月21日より全国のトヨタ車両販売店で発売を開始した。
A90 Final Editionは、現行スープラの集大成として位置付けられる特別モデルだ。エンジン出力を従来の387psから441psへと大幅に向上させ、トルクも500N・mから571Nmへと引き上げている。さらに、レーシングカーにも採用されるKW社のサスペンションシステムやハイグリップタイヤを装備し、ブレーキやボディ剛性も強化。究極の走行性能を追求した仕様となっている。

6速マニュアルトランスミッション搭載モデルのみの設定で、価格は1500万円。3月21日から4月13日まで全国のGR Garage店頭で抽選受付を行い、当選発表は5月9日を予定している。
一方、スープラRZグレードの一部改良モデルでは、「さらなる一体感のある走り」を追求。ブレーキ性能の向上に加え、ボディ、サスペンション、シャシー剛性の向上、空力性能の改善などをおこなった。価格は、6速MT、8速ATともに800万円となっている。

TGRは、市街地からワインディング、サーキットまで存分に走りを楽しめるよう、安心・安全性と高性能を両立させたモデルに仕上げたとしている。
スープラは1978年に初代モデルが登場して以来、トヨタを代表するスポーツカーとして多くのファンに愛されてきた。今回のA90 Final Editionは、現行スープラの歴史に幕を下ろす記念碑的なモデルとなる。
