トヨタ自動車は24日、『ランドクルーザー300』シリーズの一部改良モデルを発表した。今回の改良では、法規対応による安全性の向上や、利便性の改善、盗難防止機能の拡充などが図られている。
安全面では、衝突被害軽減ブレーキ機能の強化や、イベントデータレコーダーの対応、サイバーセキュリティへの対応などが実施された。また、ディーゼルエンジン車では路上走行時の排出ガス規制(RDE)への対応も行われている。
利便性の面では、メーターがオプティトロンメーターからTFTカラーメーターに変更された。グレードによって12.3インチまたは7インチのディスプレイが採用されている。また、ディスプレイオーディオも拡充され、8インチディスプレイが全グレードに標準設定されたほか、12.3インチディスプレイがGXを除く全グレードにメーカーオプション設定された。

盗難防止機能も大幅に強化された。スマートフォンアプリ「My TOYOTA+」を使用して車両の始動をロックできる「マイカー始動ロック」機能が、トヨタ車として初めて導入された。また、スマートキー所持者の位置を高精度に認識し、車両付近にいない場合のドア開錠やエンジン始動を制限する「スマートキー測距システム」も全グレードに標準設定された。さらに、指紋認証スタートスイッチも全グレードに標準設定されている。
一方で、ランドクルーザー300は国内外で人気が殺到しているため生産が追いついておらず、受注停止の状況が続いている。今回の改良モデル発表後もこれまでの納車待ちのユーザーを優先するため受注停止は継続する。トヨタは「日本国内におきましても、多くのお客様にご納車をお待ちいただいている中ではございますが、最大限生産のうえ、少しでも早くお届けできるよう尽力して参ります」としている。