[サウンドユニット・選択のキモ]第3章「外部パワーアンプ編」“定格出力”を確認すると、基本性能を把握可能! | Push on! Mycar-life

[サウンドユニット・選択のキモ]第3章「外部パワーアンプ編」“定格出力”を確認すると、基本性能を把握可能!

カーオーディオシステムをアップグレードすることに興味を抱くドライバー諸氏に向けて、それを実行に移そうとするときに役立てていただこうと、「製品選びのキモ」を解説している当連載。現在は「外部パワーアンプ」のチョイスの勘どころを解説している。

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「外部パワーアンプ」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:カーオーディオクラブ<大阪府>)。
  • 「外部パワーアンプ」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:カーオーディオクラブ<大阪府>)。
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カーオーディオシステムをアップグレードすることに興味を抱くドライバー諸氏に向けて、それを実行に移そうとするときに役立てていただこうと、「製品選びのキモ」を解説している当連載。現在は「外部パワーアンプ」のチョイスの勘どころを解説している。

◆「定格出力」を確認すると、「何chモデル」かも確認できる!

前回は、外部パワーアンプには「動作方式の違い」があることを説明したが、カタログを見るとそれ以外にもさまざまなスペックが載っている。なので今回からは、それらの見方を説明していく。

まずは、「定格出力」について解説する。なお定格出力とは、「一定の歪み率以内にて連続的に取り出せる出力量」を示すものだ。例えば「50W×4ch(4Ω)」というように表記されていて、その場合このモデルは「1chあたり50W(ワット)を連続して出力できる」ものであることが分かる。

ちなみに「×4ch」とはこのモデルが「4chモデル」であることを示しているのだが、これが計算されて語られることはほぼない。つまりこのモデルは全体では「200W」を出力できるわけだが、問題となるのはあくまでも「1chあたりの出力」だ。なのでこのモデルでは「出力は50W」、というように認識される。

◆定格出力を見ると、対応「インピーダンス」と「ブリッジ接続」の可否も分かる!

そして(4Ω)という表記は、「インピーダンス(抵抗値)が何Ωのスピーカーを繋いだときの出力なのかを示している。

ちなみにカー用のスピーカーの多くは「インピーダンス」は「4Ω」だ。なので外部パワーアンプも普通は「4Ω」のスピーカーを鳴らせるように設計されている。しかし定格出力のところに併せて「2Ω」のときの数値も記載されている場合があり、そうであるとそのモデルは「2Ω」のスピーカーも鳴らせるものであることが分かる。

かくしてもしも愛用のスピーカーのインピーダンスが「2Ω」であったなら、定格出力を見て「2Ω」のときの数値も記載されているモデルを選ぼう。逆に使用しているスピーカーが「4Ω」なら、「2Ω」に対応している必要はない。

さらには「×4ch」という表記とは別に「×2ch」という表記もあれば、そのモデルが「ブリッジ接続」にも対応していることが分かる。ブリッジ接続とは、2ch分の出力を“橋渡し”する接続法のことを指す。こうすることでより大きなパワーをかけてスピーカーを鳴らせるようになる。

◆定格出力は大きい方が有利。しかしそれがすべてではない!

このように、定格出力の記載を見るとそのモデルの基本プロフィールを把握できる。しかし、「音質性能」までは推し量れない。このことは頭の中に入れておきたい。

ちなみにいうと、高級機になればなるほど定格出力は大きくなる傾向にある。そして大きい方が余裕を持ってスピーカーを鳴らせる。これは事実だ。

とはいえこれにてすべてを決めつけるのは早計だ。当数値が小さくても音の良いモデルは多々ある。そして外部パワーアンプ選びにおいては音が好みに合うか否かがもっとも重要で、それと定格出力の数値は比例しない。

ところでこれと似たスペックで、「最大出力」というものがある。で、こちらは「瞬間的に供給できる出力量」を示すものだ。なので定格出力とは別物なので、複数のモデルを見比べる際にはこれらを混同しないように気を付けたい。

今回は以上だ。次回はこれら以外のスペックについて説明していく。お楽しみに。

パワーだけ見て選ぶな! プロが教える“失敗しない”外部アンプの選び方とは?[サウンドユニット・選択のキモ]

《太田祥三》

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